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リーダーのマネジメント論

成果さえ出せば「午後2時でも家に帰ればいい」 カルビー会長 松本晃氏

2016/4/19

早い時期から成果主義を重視してきました。

伊藤忠商事の子会社で経営に携わっていた1988年1月に日本で初めてフルコミッション(完全歩合制)の営業社員を雇いました。基本給はほとんどないかわりに青天井で稼げる。すると彼らは圧倒的に成果を出しました。金を稼ぎたい人たちが集まってくるから当たり前のことです。日本式の年功序列の賃金体系が嫌いな人たちですから。その後、ジョンソン・エンド・ジョンソンの社長になったときには2つの賃金体系を用意しました。もともとの賃金制度だった日本式と新たに成果給を厚くした賃金制度です」

成果主義にこだわる理由は何ですか。

「成果主義の軸は変わりません。成果を出さなければ何もできません。給与も上げられない、税金も払えない、配当も払えない。ただ、成果を求めるといってもルールは絶対に守らなければいけません。その点は強調しています。スポーツだってルールの中で競い合います。プロレスなら殴ってもいいかもしれませんが、相撲では反則負け。仕事のルールを守る、それは倫理だと私は思っています。倫理感をもって行動している限り、変なことは起きない。一方、不可抗力で起こる問題があります。それは危機管理の次元の話です」

カルビーでは人材のダイバーシティー(多様化)も進めています。

「ダイバーシティーを進めるのもそれが成果につながるからです。とはいえ、カルビーでは外国籍の社員はまだまだ少ない。これから増やしていきたいと思っていますが、採用人数は人事担当に任せています。私からは男女比は半々、理系と文系、院卒と大卒も半々、日本人と外国人は2対1の割合で採用してほしいと伝えています。外国人を増やすにも今の日本の会社は仕組みが悪い。10年働かないと役職につけない、給料も増えないということであれば魅力がありません」

社員一人ひとりの席を固定しない「フリーアドレス制」も導入しています。

「職場は考える場所です。考える場所はきれいにしようというのがフリーアドレス制を始めた理由です。座席を固定すると書類がたまる。それを防ぐため、午前と午後で1日に2回、席を入れ替えます。個人の荷物の保管スペースもほとんどありません。結果的に無駄な書類が減り、ペーパーレス化も進んでいます」

経営にあたり最も重視するポイントは何ですか

「会社はもうけないといけないというのが私の基本的な考えです。利益がまずあって、次に売り上げです。重視しているのは営業利益率、利益の伸び、1株あたりの利益。営業利益率は15年3月期が約11%。これを早い段階で15%に引き上げたいと考えています。利益率を上げるために進めてきたのが製造コストの削減です」

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