平康 慶浩 セレクションアンドバリエーション代表取締役、人事コンサルタント

平康 慶浩 セレクションアンドバリエーション代表取締役、人事コンサルタント

実はその答えは統計で確認することができます。

厚生労働省が毎年発表しているデータ(賃金構造基本統計調査)を見てみると、会社の規模が小さいほど、若くして昇進しやすい傾向がわかります。中企業(500人~999人規模)では、30代前半から係長に昇進してゆき、40代前半でピークになります。それよりも小さい小企業(100人~499人規模)でも、同じように30代前半からの昇進と40代前半でのピークの傾向が見えています。

しかし大企業(1000人以上)では少し様子が違います。同じように係長に昇進はしてゆきますがその割合は中企業に比べると5%ほど少なくなっています。

課長昇進についてみてみれば、小企業は40代前半がピークですが、中企業と大企業はいずれも40代後半がピークになっています。

このような傾向は皆さんの実感ともあっているのではないでしょうか。統計では見えてこない99人以下の企業だとおそらくもっと昇進が早くなると思われます。

以前は係長への昇進は一律だった

このような昇進の傾向ですが、実は最近の話です。

今から15年ほど前だと、係長になるのは30代前半。これは企業規模によって変わりませんでした

言い換えると、どんな規模の企業に就職しても、同期だったらほとんどが同じくらいの年次(30代前半)で係長になっていたのです。中企業や小企業だから早く係長になることはありませんでした。

課長は、といえば大企業では特に変わりませんが、中企業や小企業では課長になれるのはもっと年をとってからでした。しかし今では中・小規模の会社では、15年前に比べると、課長になれる年齢が5才くらい若くなっています。

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バブル後も残っていた年功が昇進基準から消えてしまった
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