子供が喜び、ためになる ジュニアNISA向け優待

日経マネー

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2016年1月から申し込みが始まり、4月からいよいよ運用が始まる「ジュニアNISA」。年間80万円分の投資が非課税になるというメリットを活用しながら、優待も楽しみたい。今回は桐谷さんに、ジュニアNISA口座にふさわしい銘柄をセレクトしてもらいました。

今回のテーマは、2016年4月から運用が始まるジュニアNISA向きの銘柄。ジュニアNISAは成人のNISAと違い、原則として名義人が18歳になるまで払い出しができません。ですので、長期保有が前提となりますね。また、優待利回りだけが良くても配当への非課税というメリットが生かせませんので、高配当の銘柄を選びたいところです。

桐谷広人(きりたに・ひろと) 66歳。プロ棋士(七段)。1984年の失恋を機に株式投資を始める。現在400以上の優待銘柄を持ち、その優待品で日々の生活をほぼ賄っている。癒される人柄も人気の理由

まず私が選んだのは、SHO-BI(東1・7819)です。配当利回りが2.56%、優待として300株以上で3000円の自社企画商品がもらえます。キャラクターに強い雑貨のメーカーなので、かわいいグッズが入っているのも子供にはうれしいですね。3年以上保有でお菓子などの自社選定品が追加されるので、長期保有するジュニアNISAにはぴったりです。

続いては、2014年に「こんな老舗企業までもが優待を開始した!」と、我々優待族に衝撃が走ったコマツ(東1・6301)。300株以上、かつ3年以上継続して保有すると、ショベルカーやブルドーザーといった製品のオリジナルミニチュアがもらえます。非常に精巧にできたミニチュアで毎年1機種ずつ、シリーズ化されています。3年以上、そして毎年コレクションできるという点で向いていますね。

優待で塾の授業料を払う

配当利回りが良く、優待を設けている企業が多い業種として私が以前から注目しているのが、学習塾なんです。授業料の割引券が受け取れる銘柄も多く、もしお子さんが通っていれば、まさにジュニアNISAにぴったりです。

中でも私がお薦めするのは、進学会(東1・9760)。約6万円で株主になれるし、配当利回りも4.82%です。全国で展開する学習塾やスポーツクラブで使用可能な割引券が、100株以上で3000円分受け取れます。塾に通っていない場合は、スポーツクラブで水泳のキャップやゴーグル、タオルといったスポーツ用品と交換するとよいでしょう。

続いて、鹿児島県が地盤の学習塾、昴(JQ・9778)です。1000株以上で5000円の優待券がもらえます。私は長年株主ですが、鹿児島の塾では使いづらい。こうした地域限定の優待券は、東京の金券ショップでは買ってもらえないケースが多いのですが、最近はネット上のチケットショップで売ることができるんです。使えない場合はそうしたショップを活用するといいでしょう。昴の8月末確定の優待は、青森産のリンゴ3kg。こちらも家族で楽しめそうです。

関東にお住まいなら、東京個別指導学院(東1・4745)もいいでしょう。配当が3.58%、100株以上で年2000円分の授業料割引券が受け取れます。この銘柄がいいのは、保有株数に応じて、割引の金額が上がっていくところ。300株で年6000円、700株で年1万8000円……、1万5000株だと年9万6000円の割引券に。他の学習塾はたくさん持っていても割引が一律というケースが多いので、お得ですね。

注:データは2016年3月3日の終値。優待利回りは長期優遇の中で最も有利なものを適用。「優待+配当利回り」の――は算出不能

子供が楽しめ、学べる優待

女の子なら、何といってもサンリオ(東1・8136)でしょう。サンリオは配当が3.52%、そして年に2回、サンリオピューロランド、ハーモニーランドの優待券が受け取れます。100株以上で年6枚というのは、実際の1日パスポートの金額から換算すると、それだけで利回りが約10%。加えて、年1回ハローキティやマイメロディのオリジナル限定商品も送られてきますので、文句なしの利回りナンバーワンだと思います。

男の子なら、学研ホールディングス(東1・9470)はいかがでしょう。配当利回りが2.09%と少なめですが、それでも定期預金と比べて考え、合格としましょう。1000株以上で図鑑や実験セット、文具が載ったカタログから1セットが選べます。

優待品を使いながら、お子さんに社会・経済の仕組みを教えてあげるのもいいと思います。日本は欧米に比べて各家庭の資産に占める株の割合が低く、学ぶ機会も多くありませんが、ジュニアNISAで子供の頃から株や経済に触れておくと、社会に出てからも役に立つのではないでしょうか。

【今回の桐谷戦略】 バーゲンでうっかり財布の紐が…

大発会からの波乱相場は、私にとってはバーゲンセール。買って、買って、買いまくったのですが、どこまでも下がるので、さすがに怖くなり、2月12日に指し値を外しました。そしたら、週明けに大反発。やめた瞬間が絶好の買い場だったという……。

数年前に730円で買ったエスクリ(東1・2196)。2015年4月には1465円の高値を付けたのですが、売り時を逃し、2016年2月は500円台に。私は100株しか持っておらず損害軽微なので、571円でナンピンしました。

投資の格言で「落ちてくるナイフは拾うな」などと言いますが、私の場合は、上からキラキラ光ったダイヤモンドが降ってくるから手を広げていたら、実はナイフで血まみれに、といったところ。でも、全然悲観はしておらず、安いところで買えてよかったと思っていますよ。

4月の権利確定銘柄

では最後に、株主優待ブログ「毎日優待三昧」が人気の個人投資家rika氏が厳選した「2016年4月に入手できるお得銘柄」を紹介しよう。2016年4月中に割当基準日を迎える銘柄だ(なお、2016年4月末が割当基準日の場合、優待を得るための最終売買日は、4月25日になる)。銘柄選択の際の参考にしてほしい。

rika氏(ウェブサイト「毎日優待三昧」運営者)が厳選した、「4月に取れるお得優待」。株価ほか各種データは2016年3月3日時点のもの。最新情報は各社ウェブサイトのIR情報のページなどでご確認いただきたい。優待内容については、年2回同内容の優待をもらえる場合、1回分の内容を表示。利回りの――は計算不能

(日経マネー 御船晶子)

[日経マネー2016年5月号の記事を再構成]

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