2016/4/5

リーダーのマネジメント論

日本で「経営している数少ない経営者」として、ソフトバンクグループの孫正義代表を挙げています。同社の社外取締役を務めるなど、孫社長と近い関係にありますね。

孫正義氏(左)

「孫さんは実業家という面もあるが、インターネットの投資家だった。100社買って99社失敗して、1社で(投資価値が)1万倍になるような。それもそろそろやめてもらいたいと思っているんですよ。僕は。孫さん、そんな気が散ることをやめてくれと。実業家として生きてくれといっているんだけども、なかなか説得されない。ソフトバンクは日本を代表する大会社ですからね、大人のソフトバンクになってもらわないとな(笑)。彼には本当に経営者として成功してもらいたい。だからこそ、いつも孫さんの意見には僕が反対するんだ」

物事を考えるとき、どうプロセスを組み立てていきますか。

「最高にうまくいったら、全部大成功したらどうなるかというのをまず考える。人が力が出るのは、大成功したときですよ。大成功して全部うまくいって、すべての人がハッピーになった姿をまずイメージしないといけないと思う。でも全く反対で、現実は厳しい。現実的には超厳しいので、超厳しくやって、しかも希望を失わないように。矛盾するんですが、経営でよく『鬼と仏になれ』っていうでしょ。そういうことをやっていく。理想と現実を行ったり来たりする。計画の中で厳しいんだけど良いところがありますよね。そこで一点突破していく」

「うまくいってない会社は、人事が停滞している。偉くなっちゃいけない人が偉くなって、本来能力ある人が下に沈んでいる。だから、下に沈んでいる人をポップアップすることと、本来管理職とか偉い人になっちゃいけない人をそうでないようにしていく」

「会社っていうのはもともとプロジェクトだと思わないといけない。会社というと、すごく固いもので、お城とか、大名家みたいなイメージあるでしょ。そんなものはないんだよ。何でもできるわけ、本当は。トップがその気になれば、何でもできる。」

経営者としての最終目標は。

「経営者がたくさんいる会社をつくることだ。うちの一番のモットーは、『グローバルワン・全員経営』なんですよ。労働者の態度や感覚で仕事をするのと、経営者、それも管理職じゃなくてトップ経営者の態度や感覚で経営するのと、えらい違いです」