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多様化図る国内各地のクラシック音楽祭

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NIKKEI STYLE

10年以上の実績がある国内各地のクラシック音楽祭が今年、相次ぎ内容を刷新する。邦楽やポピュラーなど他ジャンルの音楽を取り入れて多様化を図り、ファンの裾野を広げる試みだ。

「クラシック音楽祭も今後はジャンルの壁がどんどんなくなる。今回はその一歩だ」。日本を代表する太鼓奏者、林英哲はこう語る。5月3~5日、東京都内で開催するクラシックの祭典「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」に初めて参加。5日に日本人作曲家、松下功の和太鼓協奏曲「飛天遊」をポーランドのオーケストラ、シンフォニア・ヴァルソヴィアと演奏する。

同音楽祭はフランスのナント市で1995年に始まった音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」の日本版で、今年が12回目。これまではある作曲家や時代に絞って曲目を決めることが多かったが、今年は「ナチュール(自然)」というテーマを掲げる。クラシックだけでなく邦楽やアフリカの民族音楽、鳥のさえずりを声で表現するアーティストのものなど、自然との共生や融和を感じさせる音楽をジャンルや時代に関係なく幅広く取り上げる。

林は今年2月、シンフォニア・ヴァルソヴィアとともにフランスのラ・フォル・ジュルネに出演し、4日間で6公演をこなした。オーケストラの後方に並べた14面の和太鼓を林がたたくと、地鳴りのような迫力に満ちた音が会場を覆い、大歓声が上がる。その様子を伝える映像が公式サイトで公開されている。林は「クラシック音楽祭でいろんな分野の方と共演できるのは刺激的で、聴衆にも楽しんでもらえる」と話す。

同音楽祭は低価格で本格的なクラシックが聴けるのが最大の特色だが、チケットの売れ行きは近年低下傾向にあった。ジャンルや国境を越えた音楽作品が幅広く聴かれるなかでクラシック音楽祭の聴衆を増やそうとすれば、従来のファンだけでなくクラシックを普段聴かない層の関心を引く企画が求められる。芸術監督を務めるルネ・マルタンは「常に新しいことを仕掛けることが重要」と話す。

20年以上続くクラシック音楽祭もプログラムの多様化を模索する。

90年に札幌で始まり、世界的指揮者のワレリー・ゲルギエフが芸術監督を務める「パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)」。今年7~8月に開く音楽祭の首席指揮者に、音楽祭の創設者であるバーンスタインの薫陶を受けたジョン・アクセルロッドが就任した。

アクセルロッドは現在49歳と、PMFの歴代指揮者に比べて若く、バーンスタイン同様、ジャズやポピュラーの分野を行き来する。「教育音楽祭」を標榜するPMFは、指揮者の指導を受けたアカデミー受講生がコンサートで成果を披露するのが大きな特色。若い世代の指揮者の起用によって教育やプラグラムに多様性を持たせることができ、それが聴衆の幅を広げることにつながるとみる。

96年に宮崎県で始まった「宮崎国際音楽祭」もファン層の拡大を目的にプログラムを刷新する。4月29日から5月15日まで開催する今回は、室内楽や特別編成のオーケストラの公演に加え、初めてポピュラー音楽のコンサートを開催する。指揮者の下野竜也、バイオリン奏者の三浦文彰らクラシックの音楽家をそろえ、NHK大河ドラマ「真田丸」のテーマやミュージカル、映画の名曲などを紹介する。

他ジャンルのファンを音楽祭に呼び込むと同時に、クラシックファンの裾野を広げる試みも始める。誰でも500円で入場できる「ワンコインコンサート」を計7回開催するほか、トークとコンサートを組み合わせた「Oh!My!クラシック」も新設し、今後も継続する。

同音楽祭の音楽監督でバイオリニストの徳永二男は「今の時代、クラシックだけを好んで聞く人は少なく、他の音楽ジャンルにも関心を持っている人がほとんど。音楽ファンが多様化している以上、クラシック音楽祭もそれに合わせた対応をする必要がある」と話す。

(文化部 岩崎貴行)

[日本経済新聞夕刊2016年3月14日付]

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