ライフスタイル別・お金が増える人生の心得

日経ウーマン

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今後の長い人生でお金に困らないためには、「今のお金の使い方」を見直すことが大切。シングル、子供なし夫婦、子供あり夫婦の3つのライフスタイルで、お金を増やすために守るべき心得を紹介します。

無理のない貯蓄と投資で、お金が増える人生に

「お金を増やしている人はライフスタイルを問わず、一定の“貯蓄の比率”を維持できています」。こう話すのは、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さん。理想は、シングルでひとり暮らしなら手取り月収の10%以上、実家暮らしなら40%以上を貯蓄すること。共働きで夫婦ふたり暮らしなら月収の20%、子供ありなら10~15%をためたい。毎月の貯蓄の一部は、投資信託の積み立てに回してリスクを抑えながら増やすことに挑戦しよう。

ライフスタイルの変化でお金の管理が甘くなることもあるので気をつけたい。「例えば“子供が小さい間は習い事代などがかかるので赤字でも仕方がない”は禁物。最も負担の大きい大学の費用を確保するためにも、貯蓄の習慣を途切らせないで」。

周囲に流されてブランド品や旅行などに散財しがちな人も要注意。「お金を増やすには、自分が本当に欲しいものを見極める力を持つことが大切です」


「ひとり暮らしでも実家暮らしでも、貯蓄を確保した上でお金を使う」 「シングルは自分を磨くためにある程度お金を使ったほうがいいけれど、それは貯蓄を確保した上での話。先取り貯蓄の習慣をつけて使い込みを防ぎましょう」。ひとり暮らしなら月収の10%以上、実家暮らしなら40%以上をためよう。


【お金が増える シングル人生 3つの心得】

1.ひとり暮らしなら月収の10%、実家暮らしなら月収の40%以上を貯蓄する

実家なら月収の40%を貯蓄、10~15%を家に入れる。ひとり暮らしなら最低でも10%は貯蓄に回そう。

2.月5000~1万円くらいで投資信託の積み立てを始める

月3万円貯蓄するなら、うち1万円は投信に。積み立てでリスクを抑えながら長期で増やそう。

3.自分が陥りがちな「お金の弱点」を把握しておく

服、美容、交際など自分がお金を使い過ぎる費目を把握。「貯蓄ができる範囲で予算の上限を決めて」


「『恋愛のための出費』が減り、貯蓄を増やすチャンス」

「結婚してデート代や服飾費が減った」という人も多く、ためやすい一方、ムダ使いも増えがちな夫婦ふたり暮らし。「子供を持つ予定なら、今しかできない旅行なども楽しみつつ、夫婦それぞれで月収の2割ずつ貯蓄を」


【お金が増える 夫婦ふたり人生 4つの心得】

1.夫婦それぞれで月収の20%を貯蓄する

「資産管理は夫婦別々という人も多いけれど、各自が月収の20%を貯蓄するルールを設けて、将来に備えましょう」

2.お小遣いは月収の10%以内に抑える

自分が自由に使うお金は「お小遣い」と考え、それぞれが月収の10%に抑えて、残りの70%を夫婦の生活費にしよう。

3.「5年以内に必要なお金」を夫婦で話し合い、貯蓄の目標を立てる

出産や住宅購入を予定しているなら、そのために必要なお金を試算し、夫婦で貯蓄の目標を立てておくことが大切。

4.「妻の収入を全部貯蓄」など、無理なため方に励まない

「共働きで“妻の収入は全部貯蓄”という夫婦もいますが、極端なため方はストレスに。無理のない方法を探って」


「子供へのお金がどんどん膨らんで『自分のための出費』が激減」

出産後は子供関連の出費が予想以上にかさみがち。「家計費の分担でもめないためには、夫婦の財布は1つにして、支出を見える化しましょう」。夫婦の月収の10~15%は貯蓄と投資を続けられる家計管理も必要だ。


【お金が増える 子育て人生 4つの心得】

1.子供ができたら家計の財布は1つにする

夫婦共用の口座を作り、家族の出費はそこから出す。支出が明確になり、貯蓄の目標も立てやすくなる。

2.「子供が小さいときは赤字でも仕方ない」とは思わない

子育てで出費が増えても赤字は避けたい。「負担が最大になる大学の費用に備えて少しずつためましょう」

3.子供の費用を「聖域」にしない

子供の習い事や受験には惜しみなく出費しがちだが、「自分たちの老後のために貯蓄は必ず確保して」

4.毎月の積み立て額を減らしてでも投資を続ける

投信の積み立ては長く続けるほど大きく増える。積み立て額を減らしてでも、途切らせず続けよう。

※記事中の調査結果は読者アンケートより。15年12月に公式サイト上で実施。549人(平均年齢38.6歳)から回答を得た。

この人に聞きました

ファイナンシャルプランナー
畠中雅子さん
雑誌、新聞などに連載を持つほか、講演、個人のマネー相談などを行う。教育資金や住宅資金、老後資金などのアドバイスを得意とする。3児の母。近著は『どっちがお得? 定年後のお金』(高橋書店)。著書は60冊を超える。

[日経ウーマン 2016年3月号の記事を再構成]

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