液晶の角度やペンの収納 これだけ違う2イン1PC

日経PC21

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ノートとしてもタブレットとしても使える「2イン1パソコン」が、メーカー各社から続々と登場しています。“2イン1ならでは”のチェックポイントを2回に分けて紹介します。2回目は製品選びで後悔しないための5つのポイントを紹介します。

満足する2イン1パソコンを選ぶには、CPUやストレージ、オフィスといった基本スペックのチェックだけでは不十分だ。2イン1ならではのポイントがある。購入後に後悔しないように、ここでは5つのポイントを押さえておこう。

ポイント1:回転・着脱機構

図1 回転式モデルのほとんどは、タブレット利用時にキーボード面が裏側に回る(上)。一部だが、「バイオZ 」のように特殊な構造を採用して、裏側に回らないタイプもある(下)

1つめは、2イン1の肝である回転・着脱の機構だ。回転式は通常、タブレット利用時にキーボード面が裏側に来る(図1)。指がキーに当たって持ちにくかったり、置いたときに接地したりするので、気になる人もいるだろう。少数だが、キーボード面が裏側に来ないタイプもあるので注目だ。

図2 着脱式のタブレットとキーボードの固定方法はマグネットが主流(上)。意図せず外れてしまう恐れがあるが、ロック機構を備え、ボタン操作で着脱できる製品もある(下)
図3 特に着脱式は、調整できる液晶の角度が機種によって大きく異なる(上)。キーボードよりタブレットのほうが重いため、タイピング時のバランスも大切だ(下)

一方、着脱式はキーボードを取り外せるので持ち運びしやすい。装着はマグネット方式が主流だ(図2)。ただし、しっかり固定されないケースもある。よく持ち歩くならロック機構を備えたモデルが安心だ。着脱式で注意したいのは、液晶の角度調整機構(図3)。中には、液晶の角度が固定で調整できない場合もあるからだ。キーボードよりタブレット側が重いので、タイピング時のバランスも確認したい。

ポイント2:キーボード

図4 回転式は基本的にノートパソコンなので、キーピッチやキーストロークに余裕がある機種が多い
図5 着脱式のキーボードはさまざまなタイプがある。特徴的なのはカバー兼用タイプ。軽量薄型が魅力だが、基本的にストロークは浅め

2つめはキーボード。回転式に比べると、着脱式には携帯性を重視し、ストロークが浅めの製品がある(図4図5)。入力のしやすさは個人の好みがあるので、実際に試すのが確実だ。

ポイント3:ペン

図6 ペンの握りやすさや書き心地は機種によって大きく変わる。筆圧の検知レベルが細かいほうが、より紙に書くときの感覚に近くなる
図7 ペンはタブレットやキーボードに装着できるほうが、出先に持っていくときなどに忘れにくい。「ラヴィタブW TW710」はキーボード内に収納できる(左)。「サーフェスプロ4」は強力なマグネットで側面にくっつく(右)
図8 付属する手書きアプリは、基本 的にワンノートだ。一部、独自のアプリが付属するモデルもある

入力性では、「デジタイザー」と呼ばれるペンも重要。ペンによって書き心地が違ううえ、筆圧の検知段階にも差がある(図6)。また、本体やキーボードに装着か収納できるかどうかも、意外に見逃せないポイントだ(図7)。ペンの使い勝手は、手書き入力用のアプリにも左右される。通常はワンノートが付属するが、独自アプリを用意する製品もある(図8)。

ポイント4:駆動時間と重さ

図9 通常、バッテリーは1つしか搭載しないが、一部の着脱式モデルはタブレット部とキーボード部の両方にバッテリーを搭載する。駆動時間は延びるが、重くなる

バッテリーの駆動時間と重さは併せてチェックしたい項目だ。携帯用ノートで特に重視されるが、とりわけ着脱式の2イン1は、タブレットとキーボードの両方にバッテリーを搭載した変わり種もある(図9)。

ポイント5:拡張性

図10 携帯性を重視したモデルの場合、フルサイズのUSB端子やSDカードスロットを搭載する製品は限られる。マイクロUSB端子やマイクロSDカードスロットが多いが、フルサイズを利用したい場合は、変換アダプターが必要になる
図11 ディスプレイ出力端子は機種によってまちまち。11.6型以上の回転式モデルはHDMIも多いが、携帯性重視のモデルはミニHDMI やマイクロHDMI、ミニディスプレイポートが多い。アナログRGBはごくわずかだ

最後はインタフェースの充実度、いわゆる拡張性だ。薄型軽量化のために、拡張性が乏しいケースも見受けられる。例えば、USB端子とSDカードスロットはマイクロタイプを採用する製品が多く、フルサイズは少ない(図10)。また、着脱式のタブレットを持ち歩きたい人は、タブレット側だけに搭載する端子も要チェックだ。ディスプレイ出力の端子は機種によってまちまち。外出先でプロジェクターなどに接続したい場合は、必要な端子の有無を見極めたい(図11)。

(ライター 五十嵐俊輔)

[日経PC21 2016年3月号の記事から再構成]

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