木村亮示/木山聡 ボストン コンサルティング グループ(BCG) パートナー&マネージング・ディレクター

木村亮示/木山聡 ボストン コンサルティング グループ(BCG) パートナー&マネージング・ディレクター
2016/3/16

BCGの特訓

壁にぶつかったとき、無意識とも言えるレベルでまず「マネジャーが悪い」「チームのメンバーが悪い」「データがなかった」など、周りに原因を求めてしまうのだ。「自分にはこの会社は合わない」「向いていない」と、あきらめてしまう人もいる。

しかし、長期的に成長し成功しているコンサルタントには、失敗したときやうまくいかないときに、まず「自分に原因があるのではないか」と考え、客観的に振り返る素直さや謙虚さが備わっている。そこから改善点を見つけて、建設的により良い解ややり方を追求していくことができる。

世間一般には、コンサルタントというと、自信満々で理路整然と自説を主張する人というイメージを持たれているかもしれない。しかし、付加価値を生み出し、成果を出し続けるコンサルタントは、実はこうした素直さや謙虚さを持っているものだ。

壁にぶつかったときに、すぐに人や環境のせいにする人が、そこで成長を止めてしまうのに対し、「どうしたらうまくいくのか?」「何をすれば役に立つのか?」という発想に切り替えて頑張れる人は、失敗や壁さえも糧にして成長を続けられる。

自分では変えようがない、他人の行動や環境、運にばかり目を向けると、結局立ち止まり、あきらめてしまうことになる。

一方、自分ができることにフォーカスして、絶えず「どうすれば役に立つのか?」を考えられる人のほうが、長期的に見て成長でき、成果に貢献できる。これは、コンサルティング業界だけではないはずだ。

[2016年2月12日公開の日経Bizアカデミーの記事を再構成]

木村 亮示(きむら・りょうじ)
BCG東京オフィス パートナー&マネージング・ディレクター
京都大学経済学部卒業。HEC経営大学院経営学修士(MBA)。国際協力銀行、BCGパリオフィスを経て現在に至る。幅広い業界のクライアントに対して各種事業戦略の策定・実行支援、新規事業立ち上げ、トランスフォーメーション(構造的改革)などのコンサルティングを行っている。BCGジャパン 人事/人材チームの総責任者として、コンサルティングスタッフの育成、採用、人材マネジメン卜などを統括している。アジアパシフィックの採用チームリーダーも務める。
木山 聡(きやま・さとし)
BCG中部・関西オフィス パートナー&マネージング・ディレクター
東京大学経済学部卒業。伊藤忠商事株式会社を経て現在に至る。広範な業界のクライアントに対して各種事業戦略、新興国戦略の策定・実行、トランスフォーメーション(構造的改革)、ガバナンス改革等の支援を行っている。BCG中部・関西オフィスの社内マネジメン卜を統括するとともに、BCGジャパン 人事/人材チームのコンサルタン卜育成委員会のリーダーとしてコンサルティングスタッフの育成に携わる。
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