退職理由1位は「家庭の事情」、本当は「人間関係」
人材総合サービスのエン・ジャパンが運営する人事担当者向け中途採用支援サイト「エン 人事のミカタ」は、「退職理由のホンネとタテマエ」に関する調査結果を発表した。それによると、会社を辞める本当の理由を会社(人事)に話した人は約半数(53%)で、2人に1人(47%)は本音と異なる退職理由を伝えたという。
調査は、エン・ジャパンの求人・転職支援サービス「エン転職」の利用者を対象に実施し、1515人から回答を得た。会社に伝えた退職理由として最も多かったのは「結婚、家庭の事情」(23%)、次いで「体調を壊した」(18%)だった。以下「仕事内容」(14%)、「人間関係」「社風や風土」(いずれも6%)が続いた。
一方、本当の退職理由を聞くと、「人間関係」(25%)がトップだった。表向きの理由で最多だった「家庭の事情」や「体調」(いずれも2%)はごく少数にとどまり、ホンネとタテマエの大きなギャップが見てとれた。
本当の退職理由が話せなかったのはなぜか尋ねると、「円満退職したかったから」(34%)が最も多く、様々な不満を抱えながらも最後は丸く収めたい、波風を立てたくないという退職者の心理がうかがえる。続いて「話をしても理解してもらえないと思ったから」(21%)が挙げられた。
そのほか、「会社批判になってしまうから」(11%)、「建設的な話し合いにならないから」「退職慰留や引き留めにあうから」(いずれも10%)など、退職時の面倒ごとを避けたい心理が垣間見えた。
[nikkei WOMAN Online 2016年2月23日付記事を再構成]
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