3年後に後悔しないスマホを選ぶ5つの条件
「実質0円端末」がなくなった一方で、実は「高性能派」の選択肢は充実してきている。NTTドコモでは、機種変更価格を優遇する「春のおとりかえ割」キャンペーンが最新ハイエンド端末にも適用されるなど、高性能モデルを安く手に入れる手段はまだある。
さらに、格安品のイメージが強かったSIMフリー端末でも、上位グレードのCPUを搭載するなどハイエンドモデルが増加。もはや格安ではない価格も多いが、MVNOの通信料金の安さを考慮すれば、数年間の総コストでは大手キャリア端末より優位。ヘビーユーザーも注目すべき選択肢になった。
処理能力は「2年前のiPhone」超えが必須
端末選びでまず問題となるのは、求める性能。「デジタル機器は年々進化するのだから、お手頃価格の製品でも十分な性能では」という考えは危険。
例えば、買い替え時期を迎えた2年前のヒット端末「iPhone 5s」。実は、最新端末の多くは、CPUなどの処理速度でこの5sに及ばない。新しいから性能が上がる、とはいえないのだ。長期の使用を考えれば、ゲームなどの用途で不利になる可能性がある端末は避けたい。性能を測定するベンチマークテストでiPhone 5sと同等かそれ以上の端末を選びたい。
バッテリーは劣化も計算に
バッテリー容量も重要。最近のスマホは省電力性能が向上し、「2000mAhもあれば電池持ちでは不満を感じにくい」(スマホなどの販売を手がけるイオシス)。
しかし、電池は長く使えば劣化し、購入当初より持たなくなる。余裕を見て、3000mAhに近い端末を選ぶべきだ。
LTEの「バンド19」と3Gの「バンド6」対応を
SIMフリー端末で落とし穴になりやすいのが、対応周波数。組み合わせる格安SIMは、大半がNTTドコモの回線を使うが、ドコモが使用する周波数の全部に対応しているとは限らない。
特に注意すべきは、LTEの「バンド19」と、3Gの「バンド6」。いずれも、都市部以外や地下街などでのつながりやすさを左右する周波数だ。
画面表示は「フルHD」がベスト
高画質液晶を売りにする端末は多いが、実は5型で1080×720(HD)でも不満は少ない。ただ、写真や動画の高解像度化が進む昨今、可能なら1920×1080(フルHD)が欲しい。
4K(3840×2160)の端末も現れたが、5.5型液晶ではやや過剰品質か。
カメラは最低1300万画素
ハイエンド端末のカメラで現在標準的な画素数は1300万画素。SIMフリーの格安端末だと800万画素以下も多いが、写真の用途を限定しないためにも1300万画素程度は確保したい。2000万画素以上も珍しくない。
これらの条件に合う大手キャリアの端末は8つ、SIMフリーの端末は7つあった。それぞれ別記事で紹介する。
(日経トレンディ編集部)
[日経トレンディ2016年4月号の記事を再構成]
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