ビジネス使いにも人気高まるミニマル系リュック
「ビジネスシーンで使えるリュック」が注目を集めている。中でも海外デザイナーズブランドのラップトップリュック(ノートPCの収納を前提に作られたリュック)は、ミニマルデザインと呼ばれるようなシンプルなデザインで、スーツにも合わせやすい。スーツにも似合うリュックを紹介する。
ミニマル系ラップトップリュックといえば「インケース」
ミニマル系ラップトップリュックの先駆けといわれているのが「インケース」。米国カリフォルニア発のインケースは1997年の設立当初からアップル製品に最適化されたケース類を手がけ、アップル社公認ブランドとして展開。現在のようにアップルが広く認知される前から、アップル・デザインのミニマリズムに呼応した洗練されたデザインを採用する先駆け的存在だ。
インケースのラップトップリュックは、PCをはじめとするガジェットの持ち運びに特化した作りと、そのデザイン性から音楽・映像関係やアパレルデザイナーなどクリエイターに支持されてきた。日本ではビームスとコラボするなど、人気ブランドやアーティストとのコラボ作品も多い。外装はシンプルで、内装は機能的。アップルが認めたラップトップリュックはビジネスユースにも最適だ。
アパレル関係者から支持される「C6」
2012年にスタートした英国生まれのC6(シーシックス)も人気が高い。一般的なラップトップリュックとの大きな違いはフラップが付いている点。これがクラシカルな雰囲気を醸し出し、PC用リュックには見えない上品なルックスになっている。そのためアパレル関係者などから高い支持を得ている。
機能面も充実。荷室は2層式で、フラップが付いた前面がメイン室、背面側がPCスリーブ付きのコンパートメントになっている。バッグ側面のファスナーからメイン室にアクセスでき、またフラップと本体フロントにポケットを備えるなど使い勝手も上々だ。
素材に徹底的にこだわった「ヴェンク」
2011年に誕生したカナダ・トロント発のヴェンク。カナダ本国をはじめ、欧州やアジアの多くの国で展開され、2014年末に日本に上陸。カメラ用リュックなどもラインアップし、学生や20~30代の社会人からカメラが趣味の50代まで、男女問わず幅広く支持されている。
最大の特徴は、開発に数年かかったというオリジナル素材「クァンタファブリック」を使用している点だ。ワックスでコーティングされたポリエステル繊維を特殊な技法で編み込むことで、コットンのような質感ながら高い強度と撥水性を兼ね備える。また、補強のため随所に使われたヌメ革が、シンプルなスタイルのアクセントとして利いている。
肝心の収納に関しては、メッシュポケットやペンホルダーが付いたオーガナイザーを内部に搭載。クッション入りのため、これがPC収納の仕切りの役割も果たす。オーガナイザーは取り外しが可能で、クラッチバッグ感覚で単体での使用もOK。
日本の職人技術に触発された「レックスドレイ」
2009年以降、高機能でモダンなバッグを米国サンフランシスコから発信する「レックスドレイ」。日本の職人技と、日本の優れた製造技術に触発され、丁寧なモノ作りで質実剛健なプロダクトを展開する。世界的に注目度が高まってきた2013年、日本に初上陸。
今冬発売された新モデル「ウィスラーパック」は、もともとアウトドアユースを想定して作られたものだが、スーツにもマッチする洗練されたミニマルデザイン&PC収納付きでビジネスシーンにも活用可能。人間工学に基づいた設計で使いやすく、耐久性に富む素材使いで毎日使える。
(日経トレンディネット 津田昌宏)
[日経トレンディネット 2016年2月1日付の記事を再構成]
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