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家事育児は9割分担 愛知で奮闘する3児の起業母

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日経DUAL
生まれ育った愛知県岡崎市で、中小企業支援を続ける高嶋舞さんは3児の母。名古屋大学在学中から地元を盛り上げるために奔走しています。私生活では、5歳、3歳、1歳の娘3人を育てながら、岡崎ビジネスサポートセンター「OKa-Biz」副センター長、株式会社やろまい取締役副社長として、起業支援やコンサルティングの仕事を続けています(聞き手は藤村美里)。

生まれ育った街の地域活性化のため

―― 地方再生の大切さを頭では分かっていながらも、実際は都市部で働いている夫婦が多いというのが現状ですが、高嶋さんは「地元のために働きたい」という気持ちをいつごろからお持ちだったのでしょうか。

私は愛知県岡崎市で生まれ育ち、名古屋大学へと進学しました。大学在学中に「地域活性化に貢献したい」と思って、大学生が始めたお祭りの実行委員をしていました。これぞ町おこしだと夢中になり、そのままその団体に就職したのがすべての始まりです。

ただ、そこで5年ほど取り組む中で、地域の方がどんなに熱い思いを持って動いても、なかなかうまくつながりが広がっていかないという現状を目の当たりにし、「お祭りという舞台を用意するだけでは地域活性化に貢献できない」と感じました。もう少し踏み込んで、何かお手伝いできることはないだろうかと思い始めたのです。

とはいえ、ビジネスについては全くの素人だったので、大学生がアイデアを出して中小企業を支援するインターンをしたり、中小企業支援の第一人者の方のところで1カ月間、"修行"したりしました。

地域で何かしたいと考えている人が、どんどん挑戦していく。その後押しができたら素晴らしいなと思って、7年前に起業し、チャレンジしたい中小企業さんや小規模事業主さんのご相談に応じていくという仕事をしています。

出張ありの3人育児、マネジメント方法は?

―― その後、内閣府の「女性のチャレンジ支援賞」も受賞し、今は中小企業庁などの官庁回り等で、東京に出張することもあるとか。3人の育児とはどのようにして両立されているのでしょうか。

出張は、1泊2日と短い日程にして、5歳と3歳の上2人は実家に預け、授乳がある一番下の子だけは抱っこひもに入れて連れて回っています。意外と皆さん優しく声を掛けてくださって、官公庁回りも、この抱っこひものままで行きます。

夫は仕事が忙しくてほとんど頼れないので、基本的には自分が家事と3人の育児をしています。子どもたちは3人とも同じ保育園です。自営業で、自分でスケジュールをコントロールできるので、子どもたちの行事が平日にあっても融通は利くので助かっていますね。急に何かが入ってくるということは、あまりないんです。

ただ、子どもたちが急に発熱した場合でも、アポイントがあれば仕事に行かなくてはならない。そのときは、実家を頼るしかありません。

―― 今までやってきて、一番大変だった時期というのはいつでしたか。

一番大変だったのは、最初の子を出産した後ですね。それまでは、「週7日あったら、7日間朝から晩まで働きたい」と思うような人間だったので、子どもが生まれてから、保育園のある朝9時から夕方6時くらいまでしか働けないという状態に慣れるまで、それを受け入れることに葛藤があったのを覚えています。

自営業なので、出産の1カ月後くらいからメールのやり取りなどデスクワークの仕事はしていて、一番上の子は生後3カ月半で保育園に入れました。そのころは本当に悩みながら仕事をしていたと思います。

仕事も子どもとの時間も両方必要

―― その葛藤を乗り越えて、気持ちが好転したきっかけは何かあったのですか。

今は全くその葛藤はないのですが、いつ無くなったかというのは難しい質問ですね。やはり、2人目の子どもを妊娠したあたりでしょうか。

大きなきっかけがあったわけではないのですが、自分が何を一番大切にしたいのか考え、それがだんだん見えてきたのかもしれません。

上の子が1歳を過ぎて色々なことができるようになって、その後にやっぱりもう一人子どもを産みたいと思ったときに、「自分は何を大切にして働いていくのだろう」と。人生って働くことだけじゃないなと思ったときに、では何を一番大切にしたいのかと考えて、「子どもとの時間も大切にしたい」ということが自分で分かったのだと思います。

「自分は、普通にフルタイムで仕事もするし、主婦もする……。この"中間"のところを目指そう」と、自分が目標とする立ち位置が決められたのは大きかったと思います。上の子が2歳で下の子を妊娠中、今から3年前くらいのことですね。

「夫に期待しない」ことが円満の鍵

―― 先ほど「ご主人は忙しいのでほとんど頼りにできない」と話していましたが、夫婦の家事・育児分担はどうなっているのでしょうか。

最初は、共働き夫婦として5割ずつの家事・育児分担を目指していました。でも、主人は忙しく、あまり家にいないので、今は9割を私が担っています。主人がいるときは、子どもたちと一緒にお風呂に入ってくれますね。

でも、洗濯物を畳んでいるときに、「四角いものは畳めるから」と言って一緒に畳んでくれることもあります。うちは布おむつなので、その布おむつとか。

―― 5割を目指して、現状は9割がママ負担。それでも、納得できているのは、何か理由があるのでしょうか。

1人目の出産後、最初に5割を目指したときは肩に力が入っていたな、と今振り返ると思うんです。「これをやってもらわなくちゃ」「お互いのスケジュールを調整しなくちゃ」……と、やってもらうことにすごく力が入っていて、そこにすごく気を使ったり、そこにすごく力を入れたり。それに疲れてしまって。それならば、基本的には自分でやることにして、夫が何かやってくれたときに素直に感謝できるほうが自分は楽だな、と。

育児ノイローゼ攻略法は、仕事に行くこと

―― 3人の育児というだけでも大変なのに、育児も家事も9割をママが担当しているなんて。正直大変だと思います。

2人目を産む前に「大変さがこれまでの2倍以上になるかな」と思っていたら、意外とそうでもなかったという経験があったので、3人目もきっとそこまで大変じゃないだろうと思っていたら、3人目は違って、やっぱりすごく大変でした。

5歳の上の子は何でも言い返してくるようになっているし、2歳はイヤイヤ期の最中だし、一番下の子はどうしても抱っこひもで別行動しなくちゃいけないし……。その中で、どうしても精神的につらくなる瞬間があって、すごくイライラしてしまうこともあるんですよね。

―― そういう生活の中でのストレス発散法として、何か心がけていることはありますか。

やっぱり、仕事ですね。たまに、ビジネスサポートセンターに行かずに、自宅でデスクワークしている日もあるのですが、センターでたっぷり仕事をして、疲れて帰ってきた日のほうがあまりイライラしないんです。スタッフと話してコミュニケーションを取ったり、仕事に行くことでオン・オフを切り替えたり。やはりバランスが取れているほうが自分には合っていますね。

これから子どもたちが小学生になってくると、また違う大変さもあると思いますが、自分のペースで前向きに頑張っていきたいと思います。

藤村美里
 TVディレクター。都立国分寺高校、早稲田大学卒業後、民放テレビ局入社。報道情報番組やドキュメンタリー番組でディレクターを務める。2008年に女児出産後、視点が180度変わり、児童虐待・保育問題・周産期医療・不妊医療などを母親の視点で取材。夫の転勤に伴い、2013年退社。海外と東京を往復しながらフリーで仕事を続ける。2008年から、働くママの異業種交流会「Workingmama party」 を主催。今年、働くママ&20代30代女子が集まる異業種交流会「Women's Lounge」 も立ち上げた。
Workingmama party https://www.facebook.com/WorkingmamaParty
Women's Lounge http://www.ws-lounge.com/

[日経DUAL2015年12月17日付の掲載記事を再構成]

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