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ラーメンライスに鍛えられ 鶴見辰吾さん

食の履歴書

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NIKKEI STYLE

銀座のすし店や六本木の焼鳥店、しゃれた洋食店。12歳で芸能界に入ったために早くから大人に囲まれて外食する機会に恵まれた。「親以外の大人と食事することが多く、新鮮でした。そこで食べ方の流儀を知りましたね」

デビューしたての頃、事務所の社長にすしをごちそうされた。初めて行く高級店。かんぴょう巻にワサビを入れるのがツウだと教わった。それまで特に好きではなかったネタがまるで違う味わいになった。「こういう一工夫でおいしいものになるんだなあと学びました」。以来、すしを食べれば必ず注文する。

歌手で俳優の鈴木ヒロミツさんに連れられて、カレー専門店でドライカレーを食べたのもその頃。家やデパートの食堂のカレーとは別物で忘れられない味だ。共演した大先輩らに、背筋が伸びるような名店へ招かれるたび「大人扱いしてもらえるように、ちゃんと振る舞おうと思った」。大人になったら、自分のギャラで来られるようになりたい。そう願った。

初主演の現場で知った 心をつかむ食べ方

ドラマ「3年B組金八先生」に出演し一躍人気が出たのは1979年。その翌年に映画「翔(と)んだカップル」で初主演した。撮影前、相米慎二監督からまず聞かれたのが「飯食うの、速いか?」。

ボクシングに打ち込む高校生役。猛練習の後に勢いよく「ラーメンライス」を食べる場面がある。ご飯とラーメンを別々に食べていたら「そうじゃないんだ」と監督に止められた。「まずラーメンをすくってご飯の上にのっけて食うんだ」という演技指導。「変な食べ方があるんだなあ」と思った。執念深く撮影することで知られる相米映画の現場で、ラーメンライスを食べ続けた。

幸い、食べ物の好き嫌いはない。子どもの頃、唯一苦手だったネギも、大人になると自然に克服できていた。だから「世界のどこに行っても大丈夫」。30年ほど前、香港映画に出演した時は、見たこともなかったパクチーの強烈な香りに面食らった。それもすぐに慣れ、ないと物足りないほどになった。

仕事のえり好みもしない。殺し屋から政治家の役まで何でもやる。「仕事を断らないでやっているうちに役柄が広がってきた」という。「あまりにグロテスクなもの、破廉恥なものは出ないけど、内容にしっかり訴えるものがあれば携わっていきたい」

自転車にのめり込み、ロードレースにも出場

39歳。転機が訪れる。自転車に出合い、のめり込んだ。1日100キロ走り、ロードレースにも出場した。遠乗りすれば1日に3000キロカロリー消費することもあるから、まとまった量の食事を取らないと体に悪い。

以前は体形維持のために量をセーブすることもあったが、自転車を始めてから罪悪感なくたくさん食べられるようになった。体を動かした後に、好きなものでお腹をいっぱいに満たす。「食べることの幸せを改めて実感した」

走り終えて自宅に帰ると、一緒に走った仲間と再び集まり焼き肉に行く。「あの上り坂がきつかった」などとワイワイ話しながらビールを飲み、肉をたっぷり食べる。至福のときだ。

焼き加減にもこだわりがあり「トングを持っていないと気が済まない」性分。お気に入りのカルビや厚切りのタンがほどよい具合で食べられるよう、細心の注意を払う。誰かが箸を伸ばそうとすると「まだ早い」と制することも。「人によってはうっとうしいかも。でも、どうしてもやめられない」と笑う。

役も人生も 新味に挑戦

自転車と出合って考え方も変わった。「もともと自転車なんか乗るようなタイプじゃなかったけれど、やってみたら面白かった。苦手と思っていることの中に楽しみや希望があると教えられた」

何年か前、バラエティー番組で社交ダンスに挑戦したことがある。「昔なら絶対無理、と引き受けなかったと思う。実際、筋肉痛で大変だったけど、なるほどのめり込む人がいるのも分かる、と気付いて楽しかった」。食わず嫌いをやめ、新しいことにチャレンジする。そのことが「人生を華やかにしてくれる」。

50歳でフルマラソンに初出場

昨年は50歳でフルマラソンの大会に初出場した。来月も出場を控え、月に200キロ以上走っている。スタミナをつけるため、普段からしっかり食べる。主食は五分づきくらいの玄米をどんぶり一杯。「1合は食べる。元気がみなぎるのがすごく分かりますよ」。おかずは妻が腕によりをかけてくれる。煮魚のような定番からローストビーフ、チヂミ、レバーのパテまで。研究熱心で、様々なレシピが食卓に登場する。

特別なおかずはサバの味噌煮。芸能界入りする前、中学受験の面接で「お母さんの魚料理で何が好きですか?」と聞かれた。とっさに思いつかず何とかひねり出した答えが「サバの味噌煮」。そのおかげか、合格した。「僕にとっての縁起の良い食べ物。サバの味噌煮が食卓に出ると気合が入ります」

軟骨しっかり、そぼろ丼

横浜・関内にある焼鳥店「鶏炎」(電話045・212・0774)は岩手県産の南部どりにこだわった鶏料理が自慢だ。臭みが少ない鶏は刺し身でもおいしい。焼き鳥は国産の備長炭をたっぷり使い、強めの炭火で一気に焼き上げる。

一押しは「そぼろ丼」(小500円、大700円)。鶏の様々な部位が使われている。「軟骨がしっかり入っていて歯応えがある」のがよいそうだ。熱々のご飯の上に、タレをからめたそぼろ、のり、うずらの生卵が載っている。「思い出すとヨダレが出そう」というほどのお気に入りで、一通り食べた後に必ず注文する。お土産に持って帰ることも多い。

焼き鳥は1本200円からで、10本のコースが2850円(税別)。カウンター16席にテーブル席が2つ、個室があり、家族連れや仕事帰りの会社員でにぎわう。

(関優子)

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