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微妙な状況にある相手にかけていい言葉、NGな言葉

2016/2/24

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 難しい状況にある相手に対して、とっさに言葉をかけたものの「上から目線に思われたかも……」と後で気になってしまったことはありませんか。大人の女性なら相手がどのような状況でもうろたえたり、ましてスルーはしたくないもの。どんな言葉をかければより気持ちが伝わるか、マナーコンサルタントの西出ひろ子さんに聞きました。
Q.知人のお子さんが受験に失敗したようです。顔を合わせた時、「うちの子、不合格だったのよ」と話を振ってきたら、どう受け答えすればいいでしょうか。

A. 「残念だったわね。でも○○ちゃんなら大丈夫よ」とか「浪人1年ぐらいは普通よ」などと、安易に自分の感想や意見は言わないほうがよいでしょう。「不合格だった」と伝えてきたということは、話を聞いてほしいという気持ちがあるのですから「今後、どうするの?」というようにこちらから質問をしていくことが有効です。その質問に対して相手が話してくれば、聞き役に徹すること。そして「お母さんも大変でしたね」など、親としての苦労をねぎらう言葉をかけるのも大切です。

 例えば相手を元気づけようと思って「きっとその学校より○○ちゃんに合う学校があるということよ」などと言ったりしがちですが、慰めは時にNGとなることも。相手の状態によっては、良かれと思ってかけた言葉が心に刺さってしまい、関係にひびが入る可能性があるからです。

 相手との関係を今後も大切にしたいのであれば、相手の心情をおもんぱかりながら質問をすることで、気持ちを聞いてあげることをおすすめします。

Q.病気で療養していた会社の先輩が、ようやく仕事に復帰してきました。どのように言葉をかければよいでしょうか。体調がよく分からないので、「頑張ってください」とも言えません。

A. デリケートなことなので、難しいですよね。「頑張ってください」では、「復帰したばかりなのにそんなに頑張れないよ」と思うかもしれません。この場合は、相手に対してのメッセージではなく、自分の素直な気持ちを伝えることです。

 「○○さんがいてくれると安心します」「○○さんがいると職場が明るくなりますね」というように、相手の存在がプラスであることを伝えて差し上げるとよいでしょう。そして、「ご無理なさらないでくださいね」と相手を気遣うひとことや「○○さんにご迷惑をかけないよう、頑張ります」といった言葉も、温かい気持ちが伝わり、気が楽になると思います。

Q.後輩が産休に入ります。「仕事のことは気にしないで」と伝えようと思うのですが、キャリア志向で頑張っていた彼女なので、どう受け取るかが心配です。

A. この場合は、「とにもかくにも、健康第一。体調を万全にすることに集中してね」と相手の体調を気遣う言葉にとどめておくことをおすすめします。そして、相手が何を望んでいるかを聞いてあげること。「何か心配なことはある?」というように。もし「産休・育休中も会社の様子(仕事の進捗)が知りたい」という答えであれば、(もちろん会社の規則にはのっとった上で)できる限り協力してあげてはどうでしょうか。この場合も、相手の希望を聞くという姿勢が、相手の立場に立つというマナーの視点からのポイントとなります。

Q.友人のお母さんが病気になったという連絡がきました。あまり良くないらしく、友人は毎日病院に詰めているとのこと。容態が気になりますが、こちらから様子を聞いてもよいものでしょうか。

A. 仲が良いからこそ「お母様の具合はどう?」と直接たずねるのはまったく失礼ではありません。またお友達も、たずねられても差し支えないから具合が悪いと伝えてきているのでしょう。親しいお友達の親御さんなら、心配して当然です。

 ただ、その心配な気持ちを伝えた際に、相手がそれをどう受け取るかはわかりません。だからこそ伝える方法はメールではなく、対面か電話がよいでしょう。直接、相手の表情を見たり、声のトーンをうかがいながら話をすることで相手の気持ちがわかり、こちらの気持ちも誤解なく伝えることができるでしょう。

西出ひろ子
 マナーコンサルタント・美道家。英国の民間企業WitH Ltd.ウイズ・リミテッド日本支社代表を務めたのち、ウイズ株式会社、HIROKO ROSE株式会社、一般社団法人マナー教育推進協会を設立。企業・一般向け研修、コンサルティングのほかTVドラマや映画のマナー指導などでも幅広く活躍中。インターネットライブマナー講座もスタート。『お仕事のマナーとコツ』(学研)、『できる大人の気くばりのルール』(KADOKAWA)など著書多数。

(ライター 中村仁美)

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