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共働き多いが…管理職少ない北陸 女性活躍に地域差

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NIKKEI STYLE

女性が仕事と子育てを両立し、職場で活躍するにはどのような取り組みが必要か。都道府県別に夫婦の共働き率や企業の女性管理職比率を分析すると、地域ごとの課題が浮かぶ。

北陸コカ・コーラボトリング(富山県高岡市)総務人事部の宮崎としみさん(56)は同社初の女性管理職だ。部下3人を率い、仕事と家庭の両立支援など社員の労働環境整備に取り組む。入社後は一般職として働いていたが、人事部門への異動を機に社会保険労務士の資格を取り、総合職に転じた。「自分の裁量で仕事ができ、部下を育てる喜びもある」とやりがいを語る。

「昇進望まない女性」多く キャリア研修で後押し

富山、福井、石川の北陸3県は働く女性が多い一方、女性管理職は少ない。2014年の帝国データバンクの調査では、女性登用を進めていないとした北陸の企業の4割弱が「女性が昇進を望まないことが多い」と回答。北陸コカ・コーラボトリングは12年からキャリア研修やアンケートを通じて女性が管理職を目指しやすいよう、社内の課題の洗い出しや意識改革に力を入れる。

総務省の就業構造基本調査(12年)によると、全国の夫婦のうち共働きの割合(共働き率)は45.4%で、企業の女性管理職比率は13.4%。これを都道府県別でみると、女性の働く機会と管理職への登用は必ずしも比例しないことが分かる。高知や青森は共働き率、女性管理職比率ともに高い。しかし北陸や長野などは共働き率は高いものの、女性管理職比率は全国平均以下だ。

「北陸の女性はよく働き、家計を支えてきた。2世代、3世代の同居が多く働きに出やすい。その分、世帯収入が多く、夜遅くまで働こう、出世しようという意識は少なかった」と話すのは北陸経済研究所の熊野和夫主任研究員だ。工作機械など、ものづくり企業が多く、理系や力仕事に向いた男性が現場の中心となってきたことも背景にある。「ただ、経営者の視点が女性活躍に前向きになってきたのは確か」と熊野さん。

北海道、奈良、神奈川、埼玉は共働き率、女性管理職比率とも全国平均を下回る。奈良県の場合、通勤時間の長さが要因だ。10年の国勢調査をもとに同県が算出した県外就業率は29.9%で、埼玉、千葉、神奈川を抑えて全国首位。県女性支援課によると県内に企業が少なく、大阪や京都へ働きに出る人が多い。通勤時間がかかり、子どもを保育園に預けてから出勤することが難しいため、出産を機に仕事を辞める人が目立つという。

気になる!

 各企業は女性社員の管理職登用に本腰を入れつつあるが、女性の出世願望は強いのだろうか。独立行政法人「労働政策研究・研修機構」が2013年に発表した「男女正社員のキャリアと両立支援に関する調査」によると、従業員300人以上の企業の一般従業員で「課長以上への昇進希望がある」との回答は、男性の59.8%に対し、女性は10.9%。女性が昇進を望まない理由は「仕事と家庭の両立が困難になる」が最も多かった。

記者の目

 国勢調査によると、奈良県は15歳以上の女性に占める大卒者の割合が東京、神奈川に次いで高い「高学歴県」だ。2014年から女性の起業支援に力を入れ、起業家養成セミナーや相談会などを開いている。女性支援課の担当者は「起業という形で女性の就労機会を増やしたい」と意気込む。活躍したいという女性の意欲を引き出すには、地域によって異なる意識や特性を見極めることが大切だ。企業には実態に即した効果的な取り組みが求められる。

高知、女性活躍の先進県

高知県は女性管理職比率が21.8%と全国1位で、共働き率も全国平均を上回る女性活躍の先進県だ。働き者の女性を指す「はちきん」という言葉がある。

江戸時代創業の菊水酒造(同県安芸市)はもとは男性社員ばかりだったが、現在は従業員約60人の約半数が女性。同社は2009年に女性社員だけの開発部門をつくり、ゼリー状の果実酒など約150の新商品を開発してきた。清酒の売り上げが伸び悩む中、現在は開発商品が売上高の2割超を占め、メンバーの松岡良美さんは「今後は海外へも販路を広げたい」と声を弾ませる。

一方で、県全体を見渡すと課題がある。県の13年度の県民世論調査で「高知県は働きやすい県か」との質問に対し、女性の54.5%が「そう思わない」と答えた。

女性が働く上での課題を聞くと、女性の約3割が「男性が家事、子育て、介護等を手伝ってくれない」と回答した。女性が働きやすい社会の実現には、職場だけでなく家庭での男性の努力が欠かせないようだ。

(朝倉侑平)

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