緑内障、40歳以上の20人に1人、9割は自覚なし

日本緑内障学会が岐阜県多治見市で実施した40歳以上の住民約3000人への調査では、5%が緑内障と診断された。うち9割は緑内障とは気付いていなかった。全国では患者は約400万人と推定され、高齢化で今後も増加が予想される。

診断の現場では近年、眼圧や眼底(網膜)、視野などの検査に加え、「OCT」と呼ぶ機器を使った新たな検査が広がる。従来は別の疾患と区別しづらいケースもあったが、OCTでは網膜の断層写真を精密に撮影し、神経の厚みを測定して正常な人のデータと比較できる。2006年に導入した広島大病院の木内良明教授は「高い精度で初期の緑内障を発見でき、異常を見落とすリスクも減った」と話す。

日本では眼圧の値が正常範囲内にある「正常眼圧緑内障」が多く、症状の進行には眼圧以外の要因もあるとみられている。ただこの緑内障は全てのケースで進行するわけではなく、経過観察で問題ないこともある。東京医科大病院の後藤浩主任教授は「40歳を過ぎたら定期的に眼科で目の検査を受け、早期の発見や治療を心がけてほしい」と話している。

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