「家事代行率」で選ぶスグレモノ家電 洗濯・掃除編
プロのおすすめ
毎日の家事は家電に任せて少しでも自分の時間を確保したいものだ。炊事、洗濯、掃除…家事をとことん代行してくれる"家事代行率"の高いスグレモノ家電を家電コンシェルジュ・神原サリー氏がセレクトした(価格は2015年12月中旬時点の実勢価格を表記)。
【洗濯編1】ハイアールアジア「AQUA Racooon(ラクーン)」
水を使わず、オゾンの力で洗う洗濯機。スーツやジャケット、コートなど水洗いできない衣類も形崩れを気にすることなく、除菌・消臭ができる。使い方は本体のカバー内につり下げてチャックを閉めるだけ。しっかり除菌・消臭したい場合は約8時間、軽いニオイなら約30分でOKだ。そのほか、ニオイの強さなどに合わせて8時間、4時間、2時間、30分の中から選べる。
タバコや焼肉、汗のニオイなどが気になるスーツやコート、ニット類やワンピースのほか、レザー素材のジャンパーや毎日使うマフラー、ストールなどもリフレッシュできる。今までの洗濯習慣にプラスする新たなカテゴリーの家電といえるだろう。
【洗濯編2】東芝「Bigマジックドラム TW-117X3L」
本体幅が60cmと従来モデルよりも1cm短くなって防水パンに置きやすくなったのに、洗濯容量が11kgと2kgも増えたのが東芝の「Bigマジックドラム」だ。ドラムの口径や洗濯槽の容量アップに加え、大型乾燥ファンの搭載で風量が増し、重なる衣類が広がってシワをのばしながらふんわり乾かせるようになった。
例えば、ワイシャツ1kg(4枚程度)を洗濯から乾燥まで「上質乾燥モード」で洗濯した場合、形態安定加工タイプなら綿100%でもアイロン不要の仕上がりになる。
使い方のポイントは「分け洗い」。アイロンがけをせずに仕上げたいワイシャツだけを分けておいて、まとめて洗濯・乾燥するのだ。驚くほど振動が少なく静かなので、深夜や早朝の洗濯・乾燥もOK。週1回「ワイシャツの日」を決め、まとめ洗いをするのもいいだろう。
【掃除編1】ネイトロボティクス「ボットバックD8500」
米国第2位のロボット掃除機メーカー、ネイトロボティクス社の新モデルが「ボットバックD8500」だ。人工知能やレーザーセンサー技術「SLAM(Simultaneous Localization And Mapping)」など最先端技術を駆使し、室内の形状や家具のレイアウトをミリより細かい単位まで正確に測定。部屋の壁際約1cmのところに沿って移動し、規則正しく掃除を行うのが特徴だ。
自分で発光するレーザーレンジファインダーを搭載し、壁から跳ね返ったものを感知していくため、部屋の明るさや環境に左右されずに測定できる。1つの部屋の掃除が完了すると隣の部屋を自動で認識して掃除を行うマルチクリーニング機能もあり、掃除の途中で充電が切れても自動で充電台に戻り、充電後に掃除途中だった場所に戻って再開する。
新モデルでは新型のブラシガードを搭載し、毛足の長いカーペットやラグでの走行性能が向上したほか、らせん状に形状を変更したスパイラルブレードブラシの採用でよりゴミをかき出しやすくなり、静音性も高くなった。
同じようなSLAMによるマッピング技術を採用した他メーカーのロボット掃除機に比べて値ごろ感があり、ダストボックスが大きい点が魅力だ。
【掃除編2】アイロボット「ブラーバ380j」
掃除機をかけたあとのモップ仕上げやちょっとしたホコリ取りに活躍するのが、床拭きロボット「ブラーバ380j」。水拭きとから拭きの2つの清掃モードが選べる。から拭き時には市販のおそうじシートを使えるのも便利。特に子どもの食べこぼしなどによるベタベタ汚れは水拭きすると格段にきれいになるのでおすすめだ。
スタートさせた場所から1方向に動き、センサーが部屋の形状や家具の配置などを正確に把握して床全体を拭き掃除していく「NorthStarナビゲーションシステム」を搭載。すべて終了するとスタート位置まで戻ってくる。立てて充電するため、設置面積を取らないのもポイント。
運転音がほとんどしないくらい静かなので、留守中だけでなく深夜などにも使いやすい。
【掃除編3】日立「自動おそうじ クリエア EP-LVG110」
花粉やハウスダスト対策というイメージが強い空気清浄機だが、基本は「空間清浄」にある。空気清浄機を24時間稼働させて空中に舞い上がったホコリやハウスダストをキャッチすることで、棚や桟の上などにたまるホコリが激減。ハンディモップなどによる掃除の手間がなくなるというわけだ。
日立の「自動おそうじクリエア」は8畳の部屋を6分できれいにするほどパワフルで、脱臭力も強い。さらに、新モデルでは「自動おそうじユニット」を搭載。上下に動きながらブラシでプレフィルターのホコリを取り、ホコリはダストボックスにたまる。ダストボックスのゴミを1年に1回程度捨てるだけでいいので、手入れがラクなのもポイントだ。
新聞社勤務を経て「家電コンシェルジュ」として独立し、豊富な知識と積極的な取材をもとに、独自の視点で情報を発信。2015年2月、表参道に「家電アトリエ」を開設。テレビ出演や執筆、コンサルティングなど幅広く活躍中。
[日経トレンディネット 2015年12月22日付の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。
関連企業・業界