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Xperia Z5とiPhone 6s、実機で5番勝負 前編

日経トレンディネット

2016/2/17

日経トレンディネット

最新スマホを購入するとき、AndroidならソニーのXperiaシリーズ、iOSならiPhoneが気になる人は多いだろう。いずれも人気モデルだが、どちらの実力が上回っているのだろうか。

そこで最新機種だが、発売からやや時間が経って価格が下がって買いやすくなっている「Xperia Z5」と「iPhone 6s」について、液晶画質、指紋認証、処理性能とバッテリー、音楽、カメラ機能の五つの項目で実機を使って比べてみた。

■動画視聴なら、Xperiaのほうが上

まずは両機種の液晶画質について見ていこう。画面サイズはXperia Z5が5.2インチと、iPhone 6sの4.7インチと比べて大きい。解像度についても、Xperia Z5の解像度はフルHD(1920×1080ドット)と緻密なのに対して、iPhone 6sはHDクラス(1334×750ドット)と低くなっている。

iPhone 6sは4.7インチのHDクラス(1334×750)液晶、Xperia Z5は5.2インチのフルHD(1920×1080ドット)液晶を搭載する
Xperia Z5は厚さ7.3mm、重さ154g。iPhone 6sは7.1mm、143g

実際の写真や動画の表示については、Xperia Z5は「X-Reality for mobile」と呼ばれる画質補正機能により、iPhone 6sよりも発色などを見栄え良く補正して表示できることが多かった。

Xperia Z5は本体前面にステレオスピーカーを搭載しており、動画やフルセグを迫力のある音で楽しめる。iPhone 6sのモノラルスピーカーも音質はよいのだが、Xperia Z5の前面ステレオスピーカーと比べると迫力に欠ける。横向きで持つと、指でスピーカーをふさいでしまいやすいのも気になるところだ。

動画や写真を表示したところ、Xperia Z5はやや鮮やかでコントラスト高めに表示された
Xperia Z5は画面の上下にはステレオスピーカーがあり、横向きに持っても迫力ある音を楽しめる
背面には2300万画素カメラやおサイフケータイ機能を搭載

ただ、OSやアプリの文字表示やメニューデザインなど、日常で良く目にする画面の見栄えについてはiPhone 6sが優れている部分が多い。

iOSはアップル製品専用OSということもあり、文字フォントやメニュー設計からエッジの細かい表示処理までこだわって設計されている。Xperiaも6種類のフォントや独自アプリなどデザインにこだわっているが、Androidの多様なアプリが混じるとデザインや操作性の統一感が崩れやすい。

Android OSを搭載するXperia Z5のほうが多様なアプリを活用しやすいが、定番機能だけをシンプルに見栄え良く使いたい人はiPhone 6sのほうが好ましく感じる人も多いだろう。

■指紋認証はどちらが上?

Xperia Z5で注目の新機能といえば指紋認証だ。従来モデルの丸い電源ボタンが合った位置には、指紋認証センサーを内蔵した細長いボタンが搭載された。指を触れるだけでロック解除できるようになったので、これまでロック画面の暗証番号入力やロックパターン入力が面倒に感じていた人も、気軽にロック設定を利用しやすくなった。


ただ、この指紋認証センサーは、XperiaとiPhoneで認識速度に差がある。Xperia Z5の場合は指が触れてから約0.5秒ほど待つとロック解除されるが、iPhone 6sでは待たずにほぼ一瞬でロック解除される。たかが0.5秒差と思うかもしれないが、一度iPhone 6sの認証の速さを体験してしまうと、Xperia Z5の指紋認証はかなり遅く感じるだろう。

また、iPhone 6sの指紋認証センサーは本体下部中央のホームボタンなのに対して、Xperia Z5は右側面のボタンなので利き腕によっては使いづらい点も気になった。

一方、Xperia Z5の利点としては、防水・防じん性能やおサイフケータイ、フルセグ対応がある。日本の携帯電話ではおなじみの機能だが、お風呂やキッチンで気軽に使える点は大きい。充電時にカバーを開閉する必要がないキャップレス防水なのもいい。

また、付属の専用アンテナケーブルが必要になるが、外出先でスポーツ実況や緊急ニュースを視聴したい時にフルセグは便利だ。ネット中継と違って画質が良く、データ通信をしなくても見られる。

Xperia Z5は防水(IPX5/8)、防塵(IP6X)に対応
キャップレス防水なので、充電時にカバーを開閉する必要もない

■バッテリーはどちらが持つ?

Xperia Z5とiPhone 6sのベンチマークと実際の動作速度について比べていこう。異なるOSを搭載するのでベンチマーク結果だけでハッキリとした優劣が決まるわけではないが、CPU性能を比較するGeekbenchと3Dグラフィック性能を比較する3D MarkではiPhone 6sがやや高性能な結果となった。

実際にブラウザーやTwitter、LINEなどの主要アプリの操作については、体感上の違いはほとんどない。だが、3Dグラフィックを多用する大容量のゲームを遊ぶときはゲーム対応に力を入れているiOSのiPhone 6sのほうが、読み込みや操作への反応がよく遊びやすかった。

CPU性能を比較する「Geekbench 3」とおもにGPU性能を比較する「3D Mark」でテスト。いずれも僅差だがiPhone 6sのスコアが高かった

バッテリー持ちについては、YouTubeのHD画質の動画をWi-Fi接続による連続再生で比較した。画面の明るさはいずれも50%だ。結果、iPhone 6sのほうがバッテリーが長く持った。

iPhone 6sのバッテリー持ちが良好なのは、CPUとOSの電力効率が優れているのに加えて、Xperia Z5より画面が小さく解像度が低い点も影響していると考えられる。なお、動画やアプリを長時間利用しない一般的な利用では、両機種とも2日ほどは利用できた。(後編に続く)

(ライター 島徹)

[日経トレンディネット 2016年1月14日付の記事を再構成]

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