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よその子、同僚…「比べてしまう」気持ちと向き合う

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仕事も子育ても、一生懸命頑張りたいのに、うまくいかずに疲れてしまう。そんなあなたに心理カウンセラーの下園壮太さんがくれる処方箋とは――。今回は、「人と比べてしまう」気持ちを前向きパワーに変換するための、とっておきの技をお伝えします。

「あの子はこんなにデキるのに、どうしてうちの子は」とか、「○さんちのご主人は子育てにすごく協力的で羨ましいな」、あるいは「同僚の○○さんは、上司に恵まれているから早く帰れていいな」というように、誰かと「比べる」気持ちに悩んでいませんか。

「比べる気持ち」で落ち込みや怒りが膨らむことも

実は、人と比べる、という感情もまた、本能があなたを守ろうと発している感情です。感情はあなた自身に「次の行動を起こさせる」ために発動します。「比較」、という感情の場合は、がんばったパフォーマンスのぶんだけ取り分を確保せよ、そのために努力し、行動せよとあなた自身に訴えかけてきます。

しかし、現代は情報過多です。実生活だけでなく、日々接するSNSなどによって、「とてもうまくいっている身近な友人」の姿を目にして「よし、私も頑張るぞ!」というモチベーションにつなげられればいいのですが、忙しくて疲れている人ほど、「それに比べて自分はダメだ……」と自信喪失してしまうことが多いのです。

自信を失うことはとてもつらいことです。すると人は自分を責めたくないあまり他人を責めてしまう(他人のせいにしてしまう)ことがあります。

- 私がうまくいかないのは、余計な仕事を押しつけてくる上司のせい

- 私が疲れ果てているのは、育児に非協力的な夫のせい

- もっと子どもが優秀なら、こんなに育児がしんどくないのでは……

こんなふうに、身近な存在を対象に怒りを募らせ、自分の置かれた環境のふびんさを並べたり、誰かを妬む気持ちが高まってきます。このような「比較グセ」「妬みグセ」がつくと、今の自分の幸せを感じる能力が低下してきます。そして、目標を見失い、毎日がもっとつらい日々になってしまうのです。

疲労ケアをするだけでも感情の勢いは収まる

比べる気持ちを抱いてしまうのは当たり前。とはいっても、その気持ちが膨らみ過ぎると苦しくなります。そんなときは、ここからご紹介するような「切り替え技」を行ってみることをおすすめします。

まず、あなたの疲れをセルフチェックしてみましょう。疲れがたまっている、ただそれだけで、苦しい感情はエスカレートしやすくなります。感情をコントロールするには、たくさんのエネルギーが必要とされるからです。誰かと比べる気持ちが苦しくて、怒りの矛先を子どもや夫に向けて八つ当たりしてしまう。そんなときは、「妬み」の気持ちがぐんぐん膨らんで、暴発しそうになっている可能性があります。

そんなときに何よりも優先すべきは、眠ることです。やることがいっぱいあっても、まずは睡眠時間を確保してしっかり眠ってみましょう。それだけで、誰かと自分を比べる気持ちがすっと落ち着いて、ラクになることが多いのです。眠ることによって疲れを回復させると、大きく膨らんだ感情のサイズが多少なりとも小さくなります。こうやって感情をいったん小さくすると、嘘のように、コントロールしやすくなるのです。

「前向き変換」で、妬みをパワーに変える

感情の勢いを緩めたところで手をつけたいのが、「前向き変換」です。

そもそも比較する感情は、「行動を起こす」ためのエネルギーとして発動されています。誰かのことを「羨ましい」と思う気持ちを、前向きなパワーに変え、行動につなげてしまえばいいのです。例えばこんなふうにノートで気持ちを整理してみましょう。

比較する気持ちを認め、行動するパワーに変える 前向き変換ワーク

(1)気持ち(○○さんはいいな、○○さんは羨ましい、など浮かんだ感情を書く)
 息子のクラスメートのAくんは優等生でいいな。
 そのママも子育てがラクだろうから羨ましいな。

(2)どうしてそう思った?(気持ちを認めて淡々と項目を挙げていく)
 Aくんはママにも笑顔を向けていて、何でも話してるみたい。
 授業参観でも、手を挙げてハキハキ発言していた。
 それに比べて息子は落ち着きがなく、手も全く挙げない。

(3)自分はこの感情で、何を欲している?(こうなりたい、という自分の本心と向き合ってみる)
 私にももっと笑顔を向けてほしいし、何でも話してほしい。
 このまま思春期になって全く会話がなくなるのは寂しい。
 授業参観のとき、他のお母さん達に対して恥ずかしかった。
 忙しくてあまり息子と関わることができていないから、息子は落ち着きがないのかな。

(4)前向き変換(自分ができることを探す。自分が安心できる考え方に落とし込む)
 次の週末は、息子と2人きりの時間をつくってみよう。
 できないことばかり見つけて叱らずに、褒めるところを探してみよう。
 最近のイライラは疲れているせいかも。今晩はたっぷり寝るぞ!

実際にこうやって書き出してみると、もやもやと頭の中だけで考えているときよりも、自分の思いに気づくことができたり、すぐにでも改善できそうなことが見つかったりするものです。

この方法のいいところは、自分にできそうなことを見つけることによって、自分の価値を高めていくことができることにあります。比較対象と比べてばかりでは、どんどん自分の価値は下がるばかりですが、自分の価値を高くしていくことによって比較対象とのギャップが縮まると、「比べる」「妬む」といった感情の勢いを弱めることができるのです。

下園壮太
 1959年、鹿児島県生まれ。防衛大学校卒業後、陸上自衛隊入隊。筑波大学で心理学を学ぶ。1999年より、陸上自衛隊初の心理幹部として、多くのカウンセリング経験を積む。陸上自衛隊衛生学校メンタルヘルス教官として、衛生科隊員にメンタルヘルス、自殺防止、カウンセリングなどを教育する。2015年退官。惨事ストレスに対応するNPOメンタルレスキュー協会のシニアインストラクターとして、講義、チーム支援などを継続して担う。近著に『学校では絶対に教えてくれない 自分のこころのトリセツ』(日経BP社)、『母が重い!しんどい「母と娘の関係」を楽にするヒント』(家の光協会)などがある。

(ライター 柳本操)

[日経DUAL 2015年12月2日付記事を再構成]

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