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音楽市場に大きな変化 ヒットまで時間がかかる傾向に

日経エンタテインメント!

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NIKKEI STYLE

 2015年の音楽シーンを日経エンタテインメント!誌が各種チャートを用いて振り返った。解説は音楽市場に詳しい臼井孝さんにお願いした。その結果、音楽に触れる機会が多様化しCD売上枚数だけではシーンが見えづらくなるなか、ヒットするまでに時間がかかる傾向が見えてきた。

―― CDシングルランキングの1位はAKB48。『僕たちは戦わない』でした。

オリコン調べでは、これでAKB48が6年連続首位です。ただし、2012年以降の年間1位はいずれも「シングル選抜総選挙投票券付き」の作品でした。13年夏にヒットした『恋するフォーチュンクッキー』ほど、YouTubeの再生回数やダウンロード数の面で好調だったとは言えない。そう考えると、年間チャートもCDセールスだけでなく複眼的に見るべきですね。

―― 音楽配信のダウンロード、歌詞検索、YouTubeでの再生回数などのランキングを見ると、CDシングルとの重複ヒットが少ないですね。ロングヒットとなった楽曲が目立つのも特徴的です。

ダウンロードと歌詞検索ではトップ10中6曲、YouTubeに至っては8曲が14年以前の楽曲です。これは、15年に国民的ヒットがなかったことが要因のひとつですが、それ以上に、ヒット曲が生まれるための時間がかかるようになったのが大きいと思います。例えば、ダウンロードで2位、YouTube再生回数で1位の三代目J Soul Brothersの『R.Y.U.S.E.I.』も発売は14年6月ですが、より大きなヒットとなったのは14年末から15年初頭にかけて。年末年始の大型音楽番組への連続出演や、年間チャート2位となったアルバム(15年1月)の発売などで、毎日のようにネット上の注目キーワードとなりました。ちなみに、CDセールスに加え、配信、レンタル、動画、ツイート数などを総合的に考慮したBillboard JAPANでも『R.Y.U.S.E.I.』が1位となっています。

ベテラン勢の強さの秘密は

―― 他にCDセールス以外のチャートでの傾向は?

それらのチャートで重複している作品を見ると、西野カナ、家入レオ、シェネルと女性ソロの健闘が目立ちます。特に、家入レオの『君がくれた夏』は、ダウンロードで10週以上トップ10入りし、カラオケでも週間トップ3入りするなど、自身最大のヒットに。かつて大ヒットを量産したフジテレビの「月9枠」のドラマ『恋仲』の主題歌でしたが、久々に直球の恋愛モノだったことが奏功しました。西野カナは14年8月の『Darling』以降、ややコミカルなラブストーリーを描くことで、より多くの共感を得ていますね。

―― アルバムの1位は嵐です。金額ベースでのアーティストセールスを見ても、シングル3位、アルバム2位、映像ソフト1位とバランスが良く、約140億円で1位に。ちなみに、アーティストセールスランキングでは、アニメ『ラブライブ!』の劇中アイドルであるμ'sが7位というのも、注目です。アルバムヒットの傾向は?

トップ10を見ると、Dreams Come Trueのベストを筆頭に、Mr.Children、サザンオールスターズ、B'zと活動20年以上のベテランがズラリと並んでいます。ベスト盤なら、ドリカムが3枚組で3400円だったように、ヒット曲満載のオールタイムベストを低価格で出せることが強み。一方オリジナル盤でも、ミスチルがハイレゾで収録したUSBメモリを付けた形態があったり、サザンがTシャツや大型本の付いた贈答品のような特製BOXを作ったりと、高付加価値かつ高価格のバージョンを出せる。まさに二刀流で勝負できるのがベテランのパッケージでの強みですね。

―― 勢いがあると言われる若手バンドはいかがでしょう。

SEKAI NO OWARIが7位と大健闘しています。ダウンロードでは『Dragon Night』、歌詞検索では『RPG』、YouTubeでは『炎と森のカーニバル』とファンに人気の楽曲が多数あることも、アルバムのヒットにつながっているのでしょう。アルバムでは他にも米国でも人気のONE OK ROCKが14位。歌詞検索では新旧3作がトップ10入りを果たしているback numberも、この1年でCDやダウンロードの週間チャート上位の常連となりました。

さらに、ゲスの極み乙女。の『私以外私じゃないの』が歌詞検索で9位、KANA‐BOON『ないものねだり』がYouTubeで8位と、元気なライブ市場を支えている若手バンドは、多面的にヒットしています。

2015年は、サブスクリプション(定額聴き放題サービス)が本格的に始まりましたが、今は無料お試し期間を渡り歩いている人も多いので(笑)、2016年以降が勝負ですね。その際、過去の楽曲をまとめ売りするだけじゃなく、新しいヒット曲を出すことがやはり大事。送り手側にはファンに同じCDを何枚も買わせてのヒットを狙うのではなく、多くの人に様々な形で支持されるようなアーティストを育ててほしいですね。

臼井孝(うすい・たかし)
 1968年京都府生まれ。音楽市場分析やヒット解説の執筆及びコメント出演、CD・配信サイトの選曲を手がける。日経エンタテインメント!誌『臼井孝のヒットは複眼で探せ!』も執筆。

[日経エンタテインメント! 2016年1月号の記事を再構成]

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