草原のただ中で過ごすロマンチック 米モンタナ州

日経ナショナル ジオグラフィック社

2016/1/24
ナショナルジオグラフィック日本版

最近では世界旅行の幅がずいぶん広がってきましたが、家族や友人、恋人などの大切な人と至福のときをどう過ごしたらいいかを企画するのは意外に難しいもの。そこでナショナル ジオグラフィックが多数あるリゾートの中から、一定期間滞在してゆっくりと過ごすのにふさわしい、魅力的な旅先とステイ先(滞在先)をご紹介します。
ルックアウト・ロックから見た「リゾート・アット・ポーズ・アップ」の牧場。ブラックフット川の谷に位置し、敷地面積は約1万5000ヘクタールある。(Photo: Courtesy of The Resort at Paws Up)

広大な米国でも、大切な人と過ごしたい旅先はいろいろとあります。ここでは、日本であまり知られていない格好の場所を紹介しましょう。米国北西部に広がるモンタナ州です。20世紀を代表する偉大な作家、ジョン・スタインベックがかつて「私はモンタナと恋に落ちてしまった」と書いたほど、ステイ先にはお薦めの場所です。

モンタナにはいくつかのニックネームがついています。「大きな空の州」「宝の州」「輝く山脈の地」「最後で最高の地」などで、これらすべてがモンタナを適切に表していると言えます。モンタナは広大で、それを大きな空が覆うから「大きな空の州」なのです。面積は約38万平方キロで、人口はたったの100万人。動物の数の方が多いくらいです。「宝の州」「輝く山脈の地」と呼ばれる理由は、ロッキー山脈の一部である24の山脈がモンタナにあるからです。イエローストーン国立公園とグレーシャー国立公園のなかに位置するものもあります。なぜ「最後で最高の地」なのかと言えば、それはルイス・クラーク探検隊が赴いた時代以来、風景がほとんど変わっていないからです。

ポーズ・アップのテントのエレガントなもてなし。モンタナのような“野性的”な場所では予想外の居心地と言っていいかもしれない。(Photo: Courtesy of The Resort at Paws Up)

米国最後のフロンティアで野性的な体験

今でもモンタナ州は最後のフロンティアです。先住民との戦いのなかでもっとも有名なリトルビッグホーンの戦いが行われたのもこの地でした。州内には11の先住民部族が今も暮らしており、シャイアン族、ブラックフット族の保留地を訪れることができます。

こうしたモンタナで、たとえばステイ先として滞在してみたいのは、「リゾート・アット・ポーズ・アップ」と呼ばれるリゾートです。草原のただ中で過ごす日々は想像以上にロマンチックな体験となるでしょう。ここはブラックフット川の谷に位置する約1万5000ヘクタールの大牧場の中の、野生的な自然に囲まれたラグジュアリーな場所です。馬で遠乗りに出かけたり、ラフティングで冒険をしたり、またはザイルを使って岸壁を下りるアプザイレンでスリルを味わうこともできます。4月にはこの牧場で米国中のカウガールが集まる注目のラウンド・アップのイベントが行われます。一週間のあいだ西部が女性に占領される珍しいイベントを見ることができます。

ポーズ・アップのスイートはキャンバス地でできている。ブラックフット川近くの田園風景のなかに溶け込んでいる。(Photo: Courtesy of The Resort at Paws Up)

【見どころと滞在】

▼米国北西部の広大なモンタナ州は米国で最後のフロンティア。「大きな空の州」など、いくつかのニックネームはそれぞれモンタナの一面を表している。

▼モンタナはジョン・ウェイン主演の西部劇に出てくる土地と言えば、イメージしやすい。草原のただ中で過ごすのはとてもロマンチックな体験だ。

▼「リゾート・アット・ポーズ・アップ」では、馬に乗って牛の群と移動するなど本物のカウボーイライフを体験できる。魚釣りや近くのグレーシャー国立公園に出かけることもできる。

(日経ナショナル ジオグラフィック社)

[ナショナル ジオグラフィック『一生に一度だけの旅 GRANDE 大切な人と過ごす贅沢ステイ』を再構成]

〔参考〕ナショナル ジオグラフィック『一生に一度だけの旅 GRANDE 大切な人と過ごす贅沢ステイ』は、家族や友人、恋人などの大切な人と一緒に最高の休日を過ごすための旅行ガイド。一定期間滞在してゆっくりと過ごせる、世界81地域の旅先とステイ先(滞在先)を厳選し、豊富な美しい写真とともに紹介。世界遺産を堪能できる快適な過ごし方から、あまり知られていない景勝地や秘境のリゾートまでを網羅している。
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