食費・電気代で家計改善 買い物は頻度決めムダ省く

今年もあと2週間あまり。来年こそ家計のムダをなくしたいと考える人もいるだろう。住宅ローンや生命保険料などは毎月の支出がほぼ一定だが、食費や光熱費は日々の積み重ねだけに節約を意識していないと膨らみやすい。家計の支出で最も大きな割合を占める食費と、家電製品の使い方次第で左右される電気代にメスを入れ、家計の改善に役立ててみよう。

横浜市のA子さん(44)はこの2年ほどで家計を月8万円の赤字から1~2万円程度の黒字に転換した。パートの掛け持ちを始めて収入を増やす一方で、最も効果的だったのが食費の節約だ。夫と娘2人の4人家族で月11万円だったのを6万円台に減らすことに成功した。以前は貯蓄を取り崩す生活だったが「家計に多少なりとも余裕ができてほっとしている」と話す。

支出全体の2割に

家計の改善で効果がすぐに出て長続きしやすいのが住宅ローンや生命保険などの見直し。毎月の支出額が決まっているいわば固定費なので、金利の低いローンに借り換えたり、過剰な保障の生命保険を解約したりすれば収支改善につながる。

一方、毎月の出費が使い方次第で変わるのが変動費で、代表的なのが食費や電気代だ。特に食費は支出全体に占める割合が大きい。総務省の家計調査をもとにはじくと4人家族の勤労者世帯で2割を占める。金額では7万5000円程度だ。「意識してお金を使えば、支出を減らす余地が大きい」とファイナンシャルプランナー(FP)の横山光昭氏は指摘する。

では無理なく食費を節約するにはどうすればいいのだろうか。大切なのは買い物に出掛ける前に献立や予算の割り振りをよく考えること。A子さんは以前、特に計画を立てないで出掛けたため、大量にゆでた野菜を食べきれず捨ててしまったり、菓子類や飲料をついで買いしたりするなど小さな浪費が積み重なっていた。時々パート帰りに娘と待ち合わせて外食をすることも食費の増加につながった。

そこでA子さんは食材を週1回のまとめ買いに変えた。7日分の夕食の主菜を「肉」「魚」「麺類」などと決めてからスーパーに出掛け、さらに冷蔵庫が空になるまで主菜の買い物をしないようにしたところ、食材の廃棄や不必要なついで買いを減らせた。

まとめ買いについて節約アドバイザーの和田由貴氏は「1回の予算が大きいので自然に食材の種類が増え、料理のバリエーションも広がる」と勧める。予算は「生鮮品や冷蔵庫で保存する加工食品」と「コメ、調味料、乾物など常温保存の食材」に配分する。生鮮品は一部を冷凍保存するなどしてやり繰りすればムダがない。

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