副業するなら 収入と所得の違いを把握

2015/12/15

税務署は見ている

12月になり、そろそろみなさんのお手元にもマイナンバーが届いているのではないでしょうか。今回は、「マイナンバー制度が始まったら、副業はどうなるんやろか?」と、心配をしているサラリーマンAさんとの会話を再現してみましょう。

A:「飯田先生。僕、ちょっと、やばいかもしれません」
飯田:「どうしたんですか?」
A:「マイナンバー制度、始まるじゃないですか」
飯田:「そうですね」
A:「僕、土日、アルバイトしてるんですよ」
飯田:「結婚式の撮影でしたっけ?」
A:「はい」
飯田:「撮影したつもりが、何も写ってなかったとか?」
A:「そんなことは、もう、ないです……」
飯田:「もうないって? 前にはあったん」
A:「いや、そうじゃなくって。今年、11月の結婚式が予想以上に多くて、年間でトータルすると収入が20万円を超えそうなんです」
飯田:「それで……」
A:「それでって……。マイナンバー制度になったら、収入が20万円を超えたら確定申告しないといけなくなるんでしょ」
飯田:「えっ。もう1回、言ってくれる?」
A:「だから~、収入が20万円を超えたら税金かかるんですよね」
飯田:「ん? ちょっと違うけど……」
A:「はぁ、何が違うんですか?」
飯田:「今、『収入』が20万円を超えたら、って言いましたよね」
A:「えっ、はい……」
飯田:「そこ、『収入』じゃなくって、『所得』ですよ」
A:「えっ、でも、確か、ネットの記事に、何とかっていうコンサルタントの人が、『副業での収入が年間20万円を超えていれば、確定申告を行う必要があります』って書いてたと思うんですけど……」

勤務先からあまり残業しないようにと指示が出され、残業代もあてにできなくなったということで、仕事が休みの日に副業をしているサラリーマンの方は少なくないようです。残業をさせない方針にした手前、企業側も副業に対して規制をかけることも少なくなっているように思います。

最近、マイナンバー制度の導入に伴い、副業が会社にバレるのではないかとか、税務調査はどうなるのかなど、様々な議論がなされたり、ネットの上に記事が掲載されたりしているようです。

その中で、サラリーマンとして気になるのは、副業が課税に値するのかということでしょう。Aさんは、「マイナンバー制度」とか、「副業」というキーワードの記事は努めて読むようにしているそうで、今回、このようなお悩みが生じたのです。

ネットの上では誰でもが好きなように文章を掲載することができます。また、間違っていたり、都合が悪くなったりすると何の断りもなく、削除することもできます。手軽に情報を得ることができるけれど、それを信用していいのかどうかは自己判断になるので、注意しないといけません。

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