検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

涙不足のドライアイには点眼薬 新成分で効果期待

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

日経ヘルス
空気が乾燥する冬場はドライアイ症状に悩む女性が増える。ドライアイは涙の水分不足で起こると思いがちだが、むしろ涙の表面を覆う脂不足が背景にあることが最新の研究で明らかになってきた。ただし、中には涙液不足の人もいる。こうしたタイプは点眼薬を使ったり、涙点をふさいで涙をためる方法がお薦めだ。

ドライアイ用の点眼薬は、涙の脂不足の人の自覚症状を軽減するために用いることもあるが、基本的には涙液減少タイプの涙を補うことを目的としている。

かつては、ナトリウムとカリウムを溶かした人工涙液しかなかったが近年、さらに3種の成分が加わり選択肢が増えた。

その1つがヒアルロン酸。「化粧品にも用いられる保湿成分で湿り気を外から補う。刺激がないので使いやすい」と後藤眼科医院の後藤英樹院長は話す。粘膜の荒れも改善する。

同様に粘膜の荒れの改善に効果を発揮するのが2012年に登場したレバミピド。ムチンの産生を促す働きがある。「もともと胃かいようの治療に用いられていた成分。白濁した液なので、点眼した直後に目がぼやけるのと、のどに流れたとき苦みがあることを知っておくと、あわてずに済む」(後藤院長)。

もう1つは、ムチンとともに水分の分泌も促すジクアホソルナトリウム。「目にしみたり目やにが増えたりするが、次第に消えて調子が良くなってくる」と後藤院長。

これらは1日4~6回の点眼が必要だが、「必要以上に使うと涙が流れて涙液層が安定しなくなる」(後藤院長)ので、指示された回数を守ろう。

点眼薬で十分な効果が得られない場合は、まぶたの目頭に近い部分にある涙の"排水口"である涙点をふさぎ、目にとどまる涙を増やす方法が選択肢に上がる。

これには、(1)体温で固まる液状コラーゲンの注入(1~2カ月で自然に分解)、(2)シリコンプラグ挿入、(3)手術による涙点閉鎖の3つの方法があり、涙をせきとめる効果は手術が最も高い。「効きすぎると涙があふれてしまうので、材料やふさぐ涙点の数を調整しながら行う」(後藤院長)という。

全身の不調を伴うドライアイには漢方薬

目の治療だけではスッキリしない、全身の不調を伴うドライアイには、心身を内側から整える漢方薬が効果的だ。

東邦大学医療センター大森病院東洋医学科の田中耕一郎講師によると、東洋医学では目の不調を五臓のうちの「肝(かん)」の機能低下によるととらえる。肝は心身を滋養する血(けつ)を蓄えるとともに、自律神経や運動神経の働きをつかさどると考えられている。

「目の乾きとともに不調が出る人は肝の血が不足しているので、血を補いながら血流を良くする薬が効く」と田中講師。代表的な薬は四物湯(しもつとう)。「寝る前に1回のむだけで、2週間ほどで体調が良くなってくるのを感じる人が多い」という。

目が充血して熱感があり、ストレスでギラギラしている人には竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)。更年期で疲れやすい人には杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)。気が高ぶってイライラする人には抑肝散(よくかんさん)がいいという。漢方外来や漢方クリニックなどで保険適用で処方してもらえる。

この人たちに聞きました

後藤英樹さん
後藤眼科医院(神奈川県鎌倉市) 院長、鶴見大学眼科学教室臨床教授。ドライアイ、疲れ目、眼瞼けいれんなどに詳しい。脂不足のドライアイに対する油性軟膏の点眼も行う。「手元を見る作業が多い人は、ハイキングで遠くを見たり、温泉に行くなど、乾かされる環境とは逆のことをしてリセットすることも大事」
有田玲子さん
伊藤医院(さいたま市)副院長、慶應義塾大学眼科非常勤講師、東京大学眼科臨床研究員。マイボーム腺関連疾患の研究と治療の普及を目的とするLIME研究会代表。「マイボーム腺の機能はコンタクトレンズ以外に加齢でも低下する。温罨法(おんあんぽう)やまぶたのマッサージは誰でもすぐできるので、早い時期から取り組んでほしい」
田中耕一郎さん
 東邦大学医療センター大森病院東洋医学科講師。日本東洋医学会認定漢方専門医。女性の加齢やストレス性の不調に詳しい。吉祥寺東方医院(東京都武蔵野市)でも診療。「生薬として用いられるクコの実や食用菊、スタミナをつけるハマグリ、アサリなどの貝類を食べることもお薦めする」

(ライター 小林真美子)

[日経ヘルス2016年1月号の記事を再構成]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

健康や暮らしに役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_