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女性に多いドライアイ 原因は涙の「脂不足」

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NIKKEI STYLE

日経ヘルス
空気が乾燥する冬場はドライアイ症状に悩む女性が増える。ドライアイは涙の水分不足で起こると思いがちだが、むしろ涙の表面を覆う脂不足が背景にあることが最新の研究で明らかになってきた。

ドライアイには、涙液の蒸発がひどくなった(蒸発亢進)タイプと、涙液の分泌が減ったタイプの2つに大きく分けられる。どちらも症状は同じだが「蒸発亢進タイプ」のほうが圧倒的に多いことがわかってきた。

蒸発亢進を引き起こす主因として注目されるのが、まぶたの内側にある「マイボーム腺」の機能不全(MGD)だ。

マイボーム腺はまつげの内側の皮膚に開いた出口から脂を分泌する。「その脂が涙の表面に油膜を作り、水分の蒸発を防ぐ」と後藤眼科医院の後藤英樹院長は説明する。

そのため、「油の層を完全に除去した動物では、涙の水分が20倍以上蒸発しやすくなったと報告されている」と伊藤医院副院長の有田玲子医師は話す。

マイボーム腺の働きが低下する原因は主に4つ。1つは交感神経の興奮だ。後藤院長によると、マイボーム腺は涙腺同様、リラックスを促す神経である副交感神経が働きをつかさどる。そのため、緊張した状態が続くと、脂も涙液も出が悪くなる。

「30~40代女性のドライアイはパソコン作業やスマートフォン(スマホ)の見すぎによるものがほとんど」と後藤院長。脂や涙はまばたきをすることで目の表面に広がるが、パソコン作業やスマホの注視はまばたき回数も減らすという。

2つ目はコンタクトレンズ。「装用時間が長いほど、物理的刺激でマイボーム腺が減ってしまうリスクがある」と有田医師は指摘する。

3つ目は性ホルモンの影響。マイボーム腺は皮脂腺同様、男性ホルモンによって働きが活発になる。そのため女性はもともと脂不足になりやすい。女性ホルモンとともに男性ホルモンも減る閉経がドライアイのリスクになることも分かっている。

4つ目は季節の影響だ。「涙の分泌は朝最も多く、夕方以降に減る日内変動があるが、脂の分泌はそれがない。その一方で、低温・低湿度の環境で減る」と有田医師。冬場のドライアイ急増はおそらくこのためという。

「環境要因によるドライアイは環境調整で治せる」と後藤院長は話す。脂不足か水不足かは、眼科の検査で分かる。それぞれの対策は次回以降で紹介する。

【ドライアイの改善・予防に効く生活ポイント】

(1)青魚などに豊富なDHA・EPAを積極的にとる
 脂の乗った魚に豊富なDHAやEPAは、ドライアイを防ぐとともに"薬"としても作用する。ドライアイ患者の涙液蒸発を抑える効果や涙液分泌を増やす効果、MGDの人の涙液層の安定性と視機能を向上させる効果が報告されている。意識して食事に取り入れよう。

(2)PC作業中は意識してまばたきをする
 パソコンやスマホに熱中すると、誰でもまばたきが減る。自分ではしているつもりでも、上まぶたが下まぶたにつかない不完全なまばたきになっている人も多い。作業中は1時間ごとに、ぎゅっとまぶたを閉じる"しっかりまばたき"を意識して行うよう心がけて。

(3)コンタクトレンズの装用時間を短くする
 コンタクトレンズはマイボーム腺を減らすリスク因子であるとともに、涙液層を壊れやすくするので、つけている時間をできるだけ短くしよう。「帰宅後すぐにはずしたり、休日の装用をやめたりして1日数時間減らすだけでも長期的にはかなり短縮できる」(有田医師)。

この人たちに聞きました

後藤英樹さん
後藤眼科医院(神奈川県鎌倉市) 院長、鶴見大学眼科学教室臨床教授。ドライアイ、疲れ目、眼瞼けいれんなどに詳しい。脂不足のドライアイに対する油性軟膏の点眼も行う。「手元を見る作業が多い人は、ハイキングで遠くを見たり、温泉に行くなど、乾かされる環境とは逆のことをしてリセットすることも大事」
有田玲子さん
伊藤医院(さいたま市)副院長、慶應義塾大学眼科非常勤講師、東京大学眼科臨床研究員。マイボーム腺関連疾患の研究と治療の普及を目的とするLIME研究会代表。「マイボーム腺の機能はコンタクトレンズ以外に加齢でも低下する。温罨法(おんあんぽう)やまぶたのマッサージは誰でもすぐできるので、早い時期から取り組んでほしい」
田中耕一郎さん
 東邦大学医療センター大森病院東洋医学科講師。日本東洋医学会認定漢方専門医。女性の加齢やストレス性の不調に詳しい。吉祥寺東方医院(東京都武蔵野市)でも診療。「生薬として用いられるクコの実や食用菊、スタミナをつけるハマグリ、アサリなどの貝類を食べることもお薦めする」

(ライター 小林真美子)

[日経ヘルス2016年1月号の記事を再構成]

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