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積み立て投資は10年続けよ 「勝率」は9割 “完璧”安心老後のポートフォリオ(3)

2016/1/4

日経マネー

 定年後に必要な自己資金の目安は3000万円といわれる。リタイアまでに残された時間で、どのように準備すればいいのだろうか。預貯金だけではほとんど資産を増やせない時代に、着実に資産を築ける「簡単&最強ポートフォリオ」の作り方を3回に分けて指南する。最終回は、実際のデータを基に、積み立て投資の利益率をシミュレーションしてみよう。

 長期の積み立て投資でどれぐらいの利益が出せるのか。実際のデータを使って検証してみよう。

 下のグラフは、国内・海外の株式と債券に25%ずつ投資する「4資産分散」で、積み立て投資と一括投資をそれぞれ10年間継続した場合の損益を表したものだ。積み立て投資は毎月1万円ずつ10年間で計120万円投資、一括投資は最初に120万円投資し、それぞれ10年間で元本120万円がどれぐらい増えたかを見るイメージになる。

日本株:TOPIX(配当込み)、外国株:MSCIコクサイ(ドルベース、グロス)を円換算、日本債券:日興BPI総合、外国債券:シティグループ世界国債インデックス(除く日本)。月次リバランス。10年間積み立て、翌月の値で評価

 今回は、89年1月から15年9月について、異なる10年間を201区間取り、各区間の損益を調べた。グラフでは、各区間の最終月にその区間の損益を表示している。

 積み立ての場合、201区間の平均利益は24.9%。元本120万円が10年間で約150万円に増えた計算だ。最も良い10年間の場合は55.9%で約187万円まで増える。逆に、最悪の10年間だと元本を1割以上割り込む結果になった。特に成績が悪かったのは、積み立ての終了時期がリーマン・ショック直後になった区間。積み立ては後半になるほど投資額が膨らむため、投資をやめる時期の相場環境に結果が大きく左右される。

 一方、一括投資の平均利益は54.8%で、積み立ての2倍程度の利益が出た。少しずつ資金を投じる積み立てに比べ、一括投資の方が利益が大きくなりやすいといえる。

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