検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

5大コレクション、メンズ分離開催でブランド争奪戦

流行発信の秩序崩れる

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

 ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリ、東京――。世界のファッションをリードしてきた主要コレクションの日程にここ数年、"異変"が起きている。ロンドン、ニューヨークが相次いでメンズ単独のコレクションを分離開催し始めたからだ。おかげで買い付けや取材で世界を飛び回るバイヤー、ジャーナリストらは大わらわ。コレクション同士の思惑が激突する日程やブランドの争奪戦も勃発しつつある。背景には活況を呈する紳士服市場の変化があるようだ。

「ロンドン・コレクションが殴り込みをかけてきた」。イタリアの古都フィレンツェ。世界のメンズファッションに大きな影響力を持つ見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ」に衝撃が走ったのは2013年1月のことだった。ロンドン(7~9日)とピッティ(8~11日)の開催日程がぶつかったのだ。

翌年1月にも日程が衝突。人気ブランドの「バーバリー・プローサム」(ロンドン)と「ディーゼル・ブラック・ゴールド」(ピッティ)が同日開催となってしまい、バイヤーや編集者の移動の便宜を図るため、ピッティ側がロンドン―フィレンツェ間のチャーター便をわざわざ調達する事態に陥った。

「世界の主要コレクションに大きな変化が起きている」。ユナイテッドアローズの栗野宏文・上級顧問はこう指摘する。

ファッション業界には「サーキット」と呼ばれる主要コレクションの年間日程がある。メンズ秋冬(1月)→レディース秋冬(2~3月)→メンズ春夏(6~7月)→レディース春夏(9~10月)が主な流れ。

この日程に従って世界の多くのデザイナーやアパレル会社が新作を企画・生産し、バイヤーが買い付け、メディアが最新の流行として報道する。いわば、業界の仕事のサイクルを生み出す時計のような役割を果たしている。

華やかで流行の変化が目立つレディースはこれまでプレタポルテ(既製服)の主役と位置づけられてきた。ニューヨーク→ロンドン→ミラノ→パリ→東京という順番でコレクションを開催し、「5大コレクション」と呼ばれる。一方、メンズはピッティ→ミラノ→パリの順番でコレクションを開催。特にロンドンやニューヨークでは脇役扱いでレディースと同時にショーを開くのが常だった。

ところがこうした「サーキット」の秩序が崩れつつある。ロンドンとニューヨークがメンズ単独のコレクションを分離開催するようになったのだ。これに伴い、デザイナーやブランドの争奪戦も激化している。

「バーバリー・プローサム」や「トム・フォード」はショーの開催をミラノからロンドンに移転した。「コーチ」は今年1月からメンズのショーをロンドンで開催するようになった。

なぜ異変が起きてるのか?

背景には紳士服市場の活況がある。日本百貨店協会によると、国内百貨店の売り上げはここ数年、婦人服よりも紳士服の方が明らかに堅調に推移している。「デフレ下の厳しい家計状況で真っ先に切り捨てられてしまったのがお父さんの服飾費だった。だが最近の景気回復で家計にも多少余裕が出てきたのか、紳士服への支出がジワジワと伸びてきた」(同協会)

伊勢丹新宿本店(東京・新宿)メンズ館でもリーマン危機の影響で08~10年は前年割れが続いていたが、11年からははっきりと増加基調に転じている。日本だけではない。「婦人服よりも紳士服の売り上げの伸びに勢いがあるのは先進国に共通の現象」(流通関係者)だという。

こうした事情からロンドンやニューヨークが相次いでメンズ単独のコレクション開催に踏み切っているというわけ。「レディースよりも早いメンズのコレクションに開催時期を前倒ししないと受注が取りにくい」。デザイナーやアパレル会社からの切実な要望がコレクションのサイクルを突き動かした格好だ。

東京コレクションでもメンズの分離開催を求める声はあるが、「まだ検討課題で実現できる段階にはない」という。

(編集委員 小林明)

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

関連企業・業界

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_