ロマンスカー乗車は幻に 韮山反射炉に行けるか?

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仕事を離れてゆっくり休みたい、最近のはやりを体験したい……。目的は何であれ、ちょっと出かけてみたくなるときがありませんか? 日経電子版では「トレンド探検隊」を新たに結成し、世の中で話題になっていたり、人気を集めたりしているスポットに出向き最新の情勢などを探ります。休日のひととき、ユルッとした動画とともにお楽しみください。

約2カ月ぶりのロケです。7月下旬に実施した前回が猛暑により過酷でしたので、8月は見送らせていただきました。

目的地は静岡県伊豆の国市や三島市、沼津市など。幕末期に造られた韮山反射炉が今年、世界遺産に登録されたのをきっかけに観光客が大勢訪れてにぎわっているほか、グルメなどの新たな動きも出ているからです。

世界遺産に登録された韮山反射炉(静岡県伊豆の国市)

最初のロケ場所は年末のオープンを目指して建設が進む箱根西麓・三島大吊橋。国道1号を芦ノ湖方面に上っていく途中にあります。天気の良い日は目の前に富士山を拝めるのがウリで、全長400メートルと日本最長のつり橋になるそうです。

それにしても、高いところが苦手の私に巨大つり橋とは……。吊り橋からの眺めなどは怖いもの知らずの湯沢さんやスタッフが撮影した映像をご覧ください。スリル満点ですよね。

韮山反射炉は大にぎわいでした。隣接する土産物店には変り種のご当地サイダーがずらりと並んでいました。「うなぎコーラ」は色合いからたれと見間違うほどですが、実際はエキス入りでおいしく飲めました。

実は韮山反射炉で撮影中、初めて失敗しました。ある商品名を言い間違えて撮り直しに。それにはワケがありまして……。

今回は三島駅が集合場所でした。急ぐなら文句なしに新幹線なのですが、せっかくの「乗り鉄」にはちょっと味気ない。ついつい変わったルートで行ってみたくなるのが鉄道ファンの心理です。

小田急電鉄の特急ロマンスカー「あさぎり」。これに乗って御殿場に向かうはずが……
乗車前に映画も見て準備万端だったのに……

選んだのは新宿駅を出発する小田急電鉄の特急ロマンスカー「あさぎり」。JR御殿場線に乗り入れて御殿場まで行きます。御殿場から三島までは各駅停車を乗り継ぎます。「あさぎり」に使われている車両は60000形、地下鉄千代田線にも乗り入れる青いロマンスカーです。元AKB48の大島優子さんが車内販売のアテンダントを演じる映画「ロマンス」でも、60000形が登場しています。

小田急60000形の先頭車両。最前列「1C」の指定券は運休により換金した

乗ったことがなかったので8月の夏休みに試乗しました。1号車先頭車両の運転室がガラス張りで、前面の車窓を眺められるのに気づき、新宿駅の特急券販売窓口で係員の女性に懇願して最前列の「1C」を指定買いしました(小田急のウェブサイトでも指定買いできます)。特急券を買った後に「ロマンス」も鑑賞し、準備は万端のはずでした。

ところが、旅にはハプニングがつきもの。ロケ当日の9月12日午前6時前、首都圏で大きめの地震が発生しました。自宅を出る間際で、嫌な予感が……。新宿まではJRでたどり着けたものの、6時30分より少し前に小田急線の改札口に行ったらモニターの掲示板には「ロマンスカー運休のお知らせ」が出ていました。急行や各駅停車は動いていましたが、特急だけが運休になっていたのです。

小田原駅の一つ前、鴨宮駅で湘南新宿ライン快速を降りた

これは大ピンチ! 私以外のロケ隊はクルマで向かっているので、何が何でも行かないと撮影に支障を来たしてしまいます。さて?JRは動いており、新宿からは湘南新宿ラインがあります。万が一に備えて、駅の掲示板に「6:40快速小田原行き」の案内が表示されていたのを見ていました。特急券を泣く泣く改札口で返金してもらい、JRの券売機で三島までの乗車券を買って小田原行に乗り込みました。

小田原までは約1時間20分。「一つ手前の鴨宮駅で後から来る熱海行きに乗り換えるのが便利です」との車内放送を聞いて降り、熱海行きに乗り換え。熱海からはJR東海の各駅停車で三島にたどり着きました。

<計画>
新宿6:45発、小田急ロマンスカー「あさぎり1号」→御殿場8:21着(乗り換え)8:28発、各駅停車→沼津9:03着(乗り換え)9:12発、各駅停車→三島9:16着
<変更>
新宿6:40発、湘南新宿ライン快速→鴨宮7:59より遅れて到着(乗り換え)8:06発、各駅停車→小田原9分停車→熱海8:42着(乗り換え)8:48発、各駅停車→三島9:01着
小田原駅での停車時間を利用して伊豆箱根鉄道大雄山線を撮影

集合時間には余裕で間に合って一安心なのですが、やはり、小田急ロマンスカーの最前列に乗れなかったのは残念といいますか……。いずれ乗り直ししないといけません。

次回は三島から修善寺に向かう伊豆箱根鉄道駿豆線(愛称「いずっぱこ」)を取り上げます。懐かしい写真も同社から拝借しました。人気のクラフトビールや海産物など地元のグルメも紹介しますので、是非お楽しみに。

(次回は10月3日の更新予定)

(電子編集部 苅谷直政)

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