ETFの種類、国内外の株から商品まで幅広く

週末、新衣紗たちは焼肉店に来ています。先日、上場投資信託(ETF)について教えてもらったバーバラも一緒です。全員たくさん食べておなかいっぱいになってきたようです。
大学で金融を勉強中の初野新衣紗(はじめの・にいさ=上)と父の藤志郎(とうしろう=中左)、母の利子(りこ=中右)、外資系証券の日本支社で働くアナリスト、バーバラ・スミス(下)

にいさ 久しぶりにおいしかったね。

とうしろう レバ刺しがあれば、もっとよかったなあ。食中毒は怖いから禁止も仕方ないけど。

バーバラ えっ、レバ? さ、指し値?

とうしろう あ、レバー追加しますか?

バーバラ いえ、ちょっと仕事のことを思い出してしまって。最近、職場で「日経レバ」が話題になるので。

とうしろう 肉とレバー?

にいさ 「にっけい・れば」よ! レバレッジ型のETFで、投資家に最近人気だって新聞に出てたわ。

バーバラ さすが金融ゼミね。「日経レバ」は日経平均株価の変動率の2倍の値動きになるETFです。レバレッジはテコの意味ですね。最近は個人投資家を中心に売買が活発で、東京証券取引所の売買代金で個別株のトップを上回る例があるほどです。

とうしろう 2倍の値動きか。ドカンともうかりそうだな。

りこ 指数の動きの2倍で連動するということは下がるときも2倍でしょう。やめてちょうだい。

バーバラ さすが利子さん。レバレッジ型は基本的に短期で売買したい人向きの商品といわれています。初心者には難しいでしょうね。

にいさ どんな仕組みなのかな?

バーバラ ごく簡単に言うと、レバ型ETFは投資家から集めた資金の大半を株価指数先物で運用していて、純資産の2倍程度に相当する先物を買っています。指数の構成銘柄だけ買っても倍の値動きは難しいですから。日経レバに多くの注文が入ると日経平均先物の取引が増えやすく、相場全体に影響するという見方もあります。

りこ あら、やっぱりETFは難しそう。

バーバラ 最近、ETFで売買が多いのは「レバレッジ型」や指数と反対の動きをする「インバース型」と呼ばれるものです。ただ東証に上場する190のETFの中では一部です。ETFの魅力は運用管理費用などコストの安さ。長期投資に向く商品が多いと言えます。

りこ 指数といわれても、私はよく知らなくて。

バーバラ 分かりやすいのは日本株の指数でしょう。日経平均株価や、東証株価指数(TOPIX)などが代表格ですね。それぞれ東証1部の主要銘柄や、東証1部上場の全銘柄の値動きを反映します。ETFを買えば日経平均に採用された銘柄や、東証1部の銘柄全部を買ったのと同じような結果になります。

りこ 日経平均株価ならよく聞くわね。

バーバラ 有名な指数はニュースなどで取り上げられるので情報も得やすいのがメリットです。投資家に魅力が高いとされる銘柄で構成する指数「JPX日経インデックス400」も話題ですね。日経平均などに連動するETFは複数が上場しています。

近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし