「時短調理」に威力 電気調理鍋、象印vsティファール

日経トレンディ

食材をセットするだけで料理を作れる電気調理鍋。電気で加熱するため、ガスコンロのように火加減を気にすることもなく“ほったらかし”で調理できることが大きな魅力だ。小さい子供がいる家庭などでも安心して煮込み料理ができる。

中でも注目なのが、「圧力調理」に対応したタイプ。煮込むときに圧力をかけることで、短時間で食材を軟らかくできる他、味をしっかりと染み込ませられるなどの多くのメリットがある。

ティファールは160℃の焼き・炒めに対応

今回取り上げるのは圧力調理に対応した電気調理鍋だ。象印マホービンの「“煮込み自慢” EL-MA30」は一見すると電気炊飯器のようだが、その名の通り“煮込み”に特化した製品。一定圧力、可変圧力による調理と、温度を指定した煮込み調理に対応する。

対する「ティファール Cook4me CY7011JP」(グループセブ ジャパン)も圧力調理に対応したマルチクッカーだ。大容量の鍋で煮込み調理ができる他、最高160℃での焼き・炒め調理や蒸し調理にも対応。一台でさまざまな調理法に対応しているのが特徴だ。

どちらもいわゆる「電気調理鍋」だが、ティファールのCook4me CY7011JPは炒め・焼き調理にも対応し、最大160℃で焼き色も付けられる。また、内釜が6Lと大容量で料理をたっぷりと作れる。ボディーサイズは横幅で、約9cmほどCook4me CY7011JPが大きい

実際に両モデルを比べてみると使い勝手やコンセプトが大きく異なることがわかる。ティファールのCook4me CY7011JPは容量が6Lと非常に大きく、カレーなどを1度に6人分作ることができる。子供がいる4人以上の家族などで重宝しそうだ。象印のEL-MA30の容量は1.5L。豚の角煮やスペアリブ、カレーなどを4人分作れるが、量はティファールより少ない。

時短優先か、軟らかさ優先か

両者の大きな違いが、調理工程だ。例えば、食材を炒める必要があるレシピの場合でもCook4me CY7011JPは一台で済ますことができる。しかし、EL-MA30はフライパンなどを併用するスタイル。「食材を『焼く』には200℃以上の温度が必要と考え、安全性を考慮して機能は見送った」(象印)という。付属のレシピブックにも別途フライパンを使う工程が含まれたレシピが多数見受けられた。

象印のEL-MA30は、「可変圧力」「一定圧力」による調理と温度調理、蒸し調理機能を搭載。可変圧力機能により、食材に味をより染み込ませることができる。対してティファールのCook4me CY7011JPは圧力調理の他、焼き・炒め調理、通常調理(煮込み、スロークック)、蒸し調理に対応。「カレーなどは煮込む前に野菜や肉を炒めることができるので、より香ばしく仕上げられる」(ティファール)という

用意されているレシピの方向性にも個性が出ている。Cook4me CY7011JPは圧力調理による「時短」を重視。多くのメニューが通常の調理よりも短時間でできるように設定されている。一方、EL-MA30のレシピは圧力調理による時短メニューもあるが、比較的しっかりと調理に時間をかけるメニューが多い。

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