東方神起のユンホが入隊、ファンに広がる「トンロス」日経エンタテインメント!

東方神起のユンホが2015年7月21日、父親や同郷の友人に見送られ、韓国・京畿道・楊州26師団新兵教育隊に入隊。各国から多くのファンが見送りに駆けつけた。除隊は17年4月の予定で、同メンバーのチャンミンも今年中に入隊すると見られている。韓国人男性は基本的に29歳(数えで30歳)までに入隊して約2年間の兵役につかなければならない。芸能人も例外ではない。

日本デビュー後10年でシングル、アルバム合計500万枚以上を売り上げてきた東方神起。韓国のファンサイトへの書き込みを見ると、日本のファンから「好きなアイドルが2年消えてしまうという恐怖…」「入隊後は全てのファンが病み期に突入する」といった、悲しみの声が寄せられている。早くも日本のファンに「東方神起ロス」(韓国語名で略して「トンロス」)が広がり始めているようだ。

東方神起のユンホ
東方神起のチャンミン

7月上旬に東京ドームで開催された所属事務所恒例の合同コンサート「SMTOWN LIVE」にユンホは参加しなかった。一方、彼に会える期待を胸に、日本から多くの熱狂的ファンがソウル市内でユンホの友人が経営するカフェを訪れた。4月ごろからユンホの姿が何度も目撃されたからだ。入隊の直前には韓国、日本、中国からのファンで満席が続いたという。

チャンミンの年内入隊の噂については、もしそうなれば、入隊期限の年齢となったユンホより2歳下のため、急ぎ入隊する義務はないが、入隊を早めることになる。ユンホと同じ17年に除隊すると、すぐ東方神起として活動を再開できる。

韓国ではユンホの入隊前日に東方神起の新アルバム『RISE AS GOD』が発売され、ユンホが表紙の雑誌も店頭を飾った。東方神起の入隊は情報番組でも多く取り上げられ、国民的関心事に。韓国メディアの報道を見ると、特にユンホの入隊については年齢的に想定されていたこともあって、驚きや悲観する声は少ない。

逆に、東方神起が所属事務所S.M.ENTERTAINMENTの男性トップグループとして人気を維持し続けたことで、事務所公演「SMTOWN LIVE」が日本ではドームクラスの集客をする恒例イベントに。SHINee(シャイニー)やEXO(エクソ)といった男性の新世代グループの日本での認知度アップに貢献してきた先駆者として改めて評価されている。実際、前述の東京ドーム公演ではSHINee、EXOに会場全体を包む大きな声援が送られており、ファンが着々と根付いている印象。トップスター不在という痛手も、しばらく若手が癒してくれそうだ。

17年の除隊で市場再燃?

そして今、東方神起の入隊はファンのみならず、韓国、そして日本の音楽界にも関心事になっている。他にも年齢的に入隊が近いスターがいるからだ。例えば、BIGBANGのG-DRAGON(ジードラゴン)とT.O.P(トップ)、2PMのテギョンといった、日本でドームクラスの公演経験がある人気グループのメンバーが、来年入隊すると予測する報道が韓国では相次いでいる。

これまでにも、神話(シンファ)やSUPER JUNIORのように、メンバーが入隊後にカムバックし、人気を維持しているグループの例があるので、必ずしも「入隊=ファン離れ」と限らない。そういった負の側面の懸念だけでなく、両国の音楽業界が注目している理由は、今年、来年とトップスターの入隊が続くことにより、17年以降、スターのカムバックが相次ぐことだ。ファンの熱が一気に爆発し、市場が盛り上がるのではないかという期待感が大きい。「K-POPブームが再燃すれば、新人も注目されるチャンス」(日本のK-POP関係者)。

果たして、入隊とカムバックが停滞感のある日本におけるK-POPのビジネスチャンスとなるか、早くも2017年以降の東方神起の除隊に注目が集まっている。

(日経エンタテインメント! 白倉資大、ライター 鄭聖希)

[日経エンタテインメント! 2015年9月号の記事を再構成]

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