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週末に北陸新幹線で名城の旅へ

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NIKKEI STYLE

 新幹線の延伸開業により、関東からの距離がぐっと縮まった北陸。今だからこそ行きたい、あの城へ。

関東圏から日帰り旅行もできるほど便利になった金沢。江戸時代には全国三百藩で最大の石高を誇り、「加賀百万石」で知られた前田家が治めた土地だ。その居城である金沢城は、まさに百万石の威風を示す巨大な城。

広さは当時の江戸城、大坂城に次ぐ。天守は焼失したが、長屋門からも、かつての威風堂々たる姿を想像できる。

寒冷対策ともいわれる鉛瓦(なまりがわら)や、黒い瓦と白い目地との対比が美しい海鼠(なまこ)壁など、ここでしか見られない意匠が随所に凝らされている。三十間長屋をはじめ、重要文化財の建造物や前田家藩主が別荘を建てたところから始まる大名庭園の兼六園、2015年3月に復元したばかりの橋爪門や藩主の内庭だった玉泉院丸庭園などの名所も、忘れずチェックしたい。

隣県の富山や、北陸新幹線のさらなる延伸が待たれる福井にも人気の城がある。JR富山駅から歩いて10分ほどの場所にある富山城は、夜になるとライトアップされることもある。また、富山県で唯一日本100名城に名を連ねる高岡城跡は建造物が失われているものの、広大な水堀がほぼ築城当時のまま残っているので、往時の姿に思いを馳せてみては。週末に、北陸の城を訪ねるのも悪くない。

金沢城 加賀百万石の前田家が築いた風格漂う名城

金沢城は初代加賀藩主・前田利家が築いた城。キリシタン大名として知られる高山右近を招き、築城の指示を仰いで造られた。築城当時は武家屋敷がひしめき、火災によって焼失するごとにその姿を変化させていったという。

建造物は、木製の屋根に鉛板を張りつけた鉛瓦、黒い平瓦と目地の白漆喰とが美しいコントラストをなす海鼠壁など、珍しい意匠が特徴。特に鉛瓦は、雪深い北陸ならではの寒冷対策ともいわれ、全国的に例がない貴重なものだ。

行楽シーズンにはライトアップが実施される。闇夜に浮かぶ石川門や三十間長屋は、普段とは違う幻想的な表情。隣接する兼六園や、3月に公開されたばかりの玉泉院丸庭園も同時にライトアップされ、風光明媚な庭園に一層の趣を添える。

3つのポイントで金沢城を歩く

広大な敷地を持つ金沢城には、多くの見どころが存在する。定番から新名所まで、3つのポイントで紹介。

(1)復元・修復でよみがえった格式高い「三御門」

現存遺構として国の重要文化財に指定されている石川門、2010年に復元された河北門、2015年3月に復元された橋爪門の3つを合わせて、「三御門」と呼ぶ。特に城内で最も格式が高いとされる橋爪門は、明治期に焼失してから134年ぶりに現代によみがえった。二の丸御殿へ向かう最後の門として当時は厳重な警備がされており、二の門の床には二の丸御殿と同じく、金沢で採掘される高級石の戸室石(とむろいし)が敷き詰められていた。

(2)加賀百万石の権威を示す優雅な庭園

水戸の偕楽園、岡山の後楽園と並び、日本三名園に名を連ねるのが兼六園だ。歴代の加賀藩主が客人の接待に使用したという庭園は、今も四季折々の美しさで観光客を出迎える。また、2015年3月には新たに玉泉院丸庭園が公開。主に藩主の内庭として使用されていた所で、明治期に一度廃されるも、発掘調査や絵図を基に当時の姿が再現された。どちらの庭園も冬になると雪吊りが行われ、豪雪の北陸らしさがさらに際立つ。

(3)城郭好き必見 貴重な遺構と多様な石垣

金沢城には城ファンをうならせる遺構が多く残っている。特に石垣の多彩さは有名で、「石垣の博物館」と呼ばれることも。採石時の温度で色が変わる特性を持つ地元産の戸室石が、多様な積み方の石垣を引き立てる。特に石川門の枡形内では、打込接(うちこみはぎ)と切込接(きりこみはぎ)という違った工法の石垣が隣接し、2つを見比べられる。また、全長50mにも及ぶ三十間長屋や巨大な土蔵造りの鶴丸倉庫など、重要文化財に指定された現存遺構もある。

高岡城跡 広大な水堀に囲まれた富山唯一の日本100名城

加賀藩2代藩主・前田利長が築いた城で、富山県で唯一日本100名城にその名を連ねている。金沢城と同様に高山右近が城の設計に携わったといわれ、縄張りと呼ばれる虎口(こぐち)や曲輪の配置は、京都の聚楽第(じゅらくだい)を参考にしたとも伝わっている。

本丸の3方向を二重の水堀が囲み、築城当時の姿をとどめているのが特徴だ。当時の築城技術や軍事のありようを知る上で貴重だと評価されている。

現在は豊かな水量と自然を生かした水堀公園として整備されており、公園の面積は東京ドーム4.5個分。その1/3を水堀が占めていると知れば、水堀の広さが想像できるだろう。春から秋にかけては水堀を遊覧船が運航。現存する石垣を間近で見ることができ、季節ごとにヤブツバキやモミジなど多彩な植物に彩られる。

富山城 市街地の中心に立つ戦後復興のシンボル

戦国時代には佐々成政が、江戸時代には富山前田家が居城とした富山城。かつては城の西側を流れる神通川に隣接し、川に浮いているかのような縄張りだったことから、「浮城」とも呼ばれていた。現在では都市開発により埋め立てられ、神通川からは離れているものの、城を囲む水堀は健在だ。

堀越しに見える3重の天守は、1954年に戦後復興を記念して建てられたもの。今や戦後復興期を代表する建造物として、すっかり富山市のシンボルとなっている。

昭和以前の富山城の姿を知りたければ、富山城内部にある郷土博物館を訪れてみよう。築城から現在までの富山城の変遷が解説されているほか、前田利長が使用した細長い変わり兜(かぶと)なども展示されている。

福井県の名城に足を延ばす

新幹線開通は2022年と先だが、福井県の城も見落とせない。北陸唯一の現存天守である丸岡城、名門・朝倉家の居往した館跡がある一乗谷・朝倉氏遺跡、標高249mの山頂にそびえ雲海の城として注目されている越前大野城、日本海側最大規模の石垣を誇る福井城跡などだ。

福井城は将軍家に次ぐ格式を持つ越前松平家の城で、その風格は金沢城にも引けを取らなかった。戦国時代からの面影を残すこれらの城からは、歴史ロマンが感じられそうだ。

(かみゆ歴史編集部)

[日経おとなのOFF 2015年6月号の記事を再構成]

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