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マネーのプロが実践 「お金がたまる」片づけと収納

2015/9/15

日経ウーマン

 お金のプロであるファイナンシャル・プランナー2人が、自宅で実践している片づけと収納のルールを公開。今あるモノを見直し、賢くお金を使うコツを教えてもらいました。

■モノが多いと片づけも面倒 必要なモノだけを厳選して

 「片づけが苦手で、出したらしまうという基本的なことができないタイプ。なので、モノを極力減らすことで、片づけの手間を省けるように工夫しています」

 そう話すのは、ファイナンシャル・プランナー(FP)の前野彩さん。「ストック品はすぐ手に取れる場所に収納する」「玄関にはゴミ箱を置き、DMはその場で処分する」など、面倒くさがりな人でもきれいな状態をキープしやすい仕組みを整えている。

 「やりがちなのが、シャンプーなどを安売りのときにまとめ買いし、そのまましまって死蔵してしまうケース。お気に入りのモノを今、必要な分だけ厳選して買い、ムダなく使い切ることが、お金がたまる暮らしにつながります」

■買った直後の一手間がお金がたまる習慣につながる

 6月に日本からシンガポールに引っ越したFPの花輪陽子さんは、引っ越しを機に、モノの持ち方や片づけ方を見直したという。

 「モノが多いと引っ越し代がかさむし、粗大ゴミを捨てるにもお金がかかる。安易にモノを増やしてはいけないと、身に染みて分かりました」

 厳選したモノだけに囲まれた今の暮らしで心がけているのは、買ったり受け取ったりしたときに「一手間かける」のを忘れないこと。食材を買ったらすぐ小分けにして保存する。試供品は化粧水などよく使うモノだけ残し、あとは潔く捨てる。その上で、必要なモノを使い勝手のいい場所に収納し、フル活用している。



(C)Pixta

 1つ使ったら1つ買うのがルール。使い切ったらその都度、そのときの自分に最適なモノを買ったほうが納得の行くお金の使い方ができるし、空間もお金もムダになりません。


 見えないモノは存在しないのと同じ。不要なストック品を増やさないよう、キッチン下の収納スペースには、扉を開けたらすぐに手が届く場所にだけモノを置くようにしています。


 バッグはポケットの多いものを選び、左側の大きなポケットには財布、真ん中には手帳や本や電卓、右ポケットには身だしなみに使うものなど、どの位置に何を入れるかを決めて収納しています。


(C)Pixta

 財布の中がパンパンにならないよう、不要なレシートはすぐに処分。医療機関の領収書は確定申告に必要なことがあるので、病院別に蛇腹ファイルに収納すると便利です。

 月初に1カ月分の家計費を引き出し、1週間分ずつ予算を透明のウオールポケットへ。週の初めにその週の分のお金を財布に移し替えます。財布の中の現金だけでのやりくりを心がけると、お金の使い方が上手になります。


 収納グッズは『あれば部屋が片づくのでは』と思って買ってしまいがち。でも収納グッズを使いこなせるのは片づけの基本ができている人だけ。不要品を処分するのが先と心得て。

 郵便物や書類などは見たらすぐに要・不要を判断します。新聞に挟み込まれてくるチラシやDMは受け取った瞬間、玄関に置いているゴミ箱へ。不用品を家の中に持ち込まないためのアイデアです。

 気に入った雑誌の記事は該当ページだけ切り取り、スキャンや写真に撮ってデータ化。そのほかのページは処分して、必要な情報だけをコンパクトに保管するよう心がけています。

 必要かどうかすぐに判断できない書類や資料などは、リビングのカウンター下に置いてあるボックスに一時保存。箱がいっぱいになったら見直し、必要なものだけを残して捨てます。


 下駄箱には普段使いから、冠婚葬祭用や着物の草履など、すべてを収納。冷静に靴の傷みを判断できるシーズンオフに靴チェックをして、下駄箱に入る分だけ持つようにしています。


(C)Pixta

 洗濯物を畳むのが面倒だし苦手なので、衣類はできるだけハンガーに掛けて収納。畳まなくて済む上に、今ある服がひと目で分かるので、似たような服を買うことも減ります。



 冷蔵庫の中の調味料はしょうゆやみりん、お酒や酢など最低限に絞っています。用途が限られる合わせ調味料や、重複買いしがちなドレッシングなどは買わずに手作りします。

 食材が入った容器は重ねて置かず、モノとモノとの間に隙間を空けて収納。こうすると取り出しやすいし、どこに何があるか分かりやすい。ムダなく食材を使い切れます。

 ジップ付き袋などに小分けにした食材は、立てて収納すると庫内で埋もれません。特に冷凍食品は買いだめしてしまいがち。2週間くらいで使い切れる量だけ買い、見えやすく収納することが大切。

(C)Pixta

 食材は、買ってきたらすぐ小分けにして冷蔵庫&冷凍庫へ。パンも1食分ずつジップ付きの袋に入れて冷凍します。買い物の直後に一手間かけるのが、食材をムダにしない秘訣です。


 あまり着なくなった服は大きめのプラスチックの箱に入れ、シーズンごとに捨てるかどうか判断します。こうすることで空間が生まれ、よく着る服を出し入れしやすくなります。


 郵便物が届いたらその場で封を開け、中身を確認。不要なモノはすぐに捨て、必要なモノだけリビングに置いた保管用ボックスに立てて入れておき、必要がなくなったら捨てます。

(C)Pixta

 引き出しの中は「ここは薬、ここは文具」といった具合に、カテゴリ別に場所を決めて収納しています。こうすることで家族も使いやすく、「出したら戻す」という片づけのルールも徹底しやすくなります。


 試供品は、もらったときに使わないと判断したものは潔く捨てます。化粧水やメイク落としなど旅先や出張先で使えるモノはポーチに入れ、持ち運びしやすいようにしています。


 バッグは帰宅後すぐに中身を出し、ゴミは捨て、翌日も必要になるものだけを決まった場所に入れ直します。外出先で慌てて何かを買い足すといったムダも省くことができます。


 ポイントカードはPontaや楽天ポイントなど、ためやすく使いやすい「共通ポイント」だけに絞り、有効期限のあるものや滅多に利用しない店では作らないようにしています。

この人に聞きました

前野彩さん
 ファイナンシャル・プランナー。自らの住宅ローンと保険で1800万円のムダを省いた。ラクする家計管理や女性が安心してお金を使える知恵をアドバイス。近著に『本気で家計を変えたいあなたへ』(日本経済新聞出版社)。
花輪陽子さん
 ファイナンシャル・プランナー。青山学院大学国際政治経済学部卒業。1級FP技能士、CFP認定者。著書は『3ステップ式 お金が貯まる家計簿』(JMAM)など。テレビ出演も多数。

(日経WOMAN 瀬戸久美子)

[日経WOMAN 2015年9月号の記事を再構成]

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