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小学生の学力、伸ばすには 親子日記でノート上手 ミスはチャンス

2015/8/26

ノートを書くのが好きになれば、基礎学力はぐーんと伸びる――。「東大合格生が小学生だったときのノート」(講談社)の著者、太田あやさんは断言する。日経BP社の共働き世帯向け情報サイト「日経DUAL」から、子どものノート力を向上させるために、親が手伝うべきポイントを紹介する。

ノートを書く力を育てるうえで、小学生は基本を身に付ける時期です。自分のために丁寧に書く練習をすれば、書くことをいとわない子になります。褒めることも大切ですが、それ以上に、自分のために書いているという意識を持つことが大切です。

自分一人でノートの書き方を考えるのは簡単ではありません。とはいえ、一からノートの書き方を教えてくれる学校は少ないのが現実です。ですからぜひ、親が一緒に取り組んであげてほしいんです。

「全々ダメデスネ」というお子さんの言葉に対して「すばらしい」とコメントし、励ましているお母さん(東大生のノートから)

学力テストでトップクラスの福井県や秋田県では、学校と親が一緒になって、子どものノート作りに取り組んでいます。なかでも福井県は、共働きの家庭が多いため、子どもの勉強を見る時間が取れないのですが、それでも仕事から帰ってきたら必ず子どものノートを見ていました。

時間をかける必要はありません。家に帰ったら5分でいいのでノートを見てあげてください。「どんなことを教えてもらったの?」と話を聞きながら、どこか良いところを見つけて花マルをつけるだけで、お子さんのノート作りに対する意欲はアップします。

◇ ◇

時間が取れなければ夜、お子さんが寝てからでもいい。ノートを開いて、一言コメントを書いてあげてください。翌朝、ノートを見たお子さんは、きっと喜ぶはず。ノートを使った親子のコミュニケーションを続けていくだけで、お子さんのノートに対する興味は高まるでしょう。

文字が丁寧に書けているかどうかを見てください。これまで「きれいな」ノートと言ってきましたが、「きれい」は「美しい」という意味ではありません。大事なのは、丁寧に書けているかどうかということ。きれいな字でなくても、丁寧に書いていると思ったら「きれいに書けたね」と褒めてあげてください。

その判断基準ですが、一つはノートのケイ線にそろえて書かれているかどうか。大幅にはみ出したり、ゆがんで書かれていたりしたときは、授業に集中できていない場合が多いです。一言「線に沿って書くようにしようね」とアドバイスするのもよいですね。

あとは、その文字が「自分で読めているか」。あまりきれいな字でなくても、自分が読める字であれば合格です。ノートを開いて「これ、何が書いてあるの?」と質問するのがいいでしょう。

色の使い方を見るのも大切です。小学校低学年は、ノートを書く楽しみを覚える時期だから、いろんな色を使っていても大丈夫。カラフルな色使いでしたら、「いろんな色できれいに書けたね」と褒めてあげてください。

親子の交換日記。1ページずつ書くことで、1ページに1つの内容をまとめる練習にもなる(東大生のノートから)

高学年になったら、もう少し見方を変えましょう。ノートにいろんな色が使われていたら、「なぜここに色を付けたの?」とお子さんに尋ねてみてください。ランダムに色を使っているようでしたら、「赤は目立つ色だから、特に大事なところに使おう」というように、色分けのルールについて話し合ってみるとよいですね。

もし色がルールに従って使い分けられていたら、二重線や波線、枠線を使った目立たせ方を提案してみてはどうでしょうか。「こんなふうに線を引くと、パッと目立つね」というように、いろんな線を書きながら話し合ってみるとよいでしょう。

◇ ◇

小学校低学年は言葉の力を身に付ける時期。言葉の力をつけるには、文節を知ることが大切です。それには音読が効果的。教科書や本を音読させて、文節が分かっているかどうかチェックしましょう。

小学時代は書く楽しさを知り、書くことをいとわない子どもに育てる時期でもあります。それには模写も効果的です。教科書や本をノートに写す練習をしましょう。休みの日に、ぜひ一緒に模写を楽しんでください。

ノートを見れば、子どもの今の気持ちが分かります。荒れた文字を書くのは気持ちが落ち着いていないから。そういうときは叱るのでなく、他に「できていること」を見つけ出し、褒めてあげてください。そのほうが、お子さんのやる気につながるはずです。

時には、ノートが書けないときもあります。ノートを見て「あれっ」と思ったときは、お子さんの気持ちを察し、受け止めて、整えるお手伝いをしてあげてください。

おおた・あや 1976年、石川県生まれ。進研ゼミの編集を経てフリーライターに。「東大合格生のノートはかならず美しい」(文芸春秋)がシリーズ50万部突破

お子さんのミスを見つけたとき、「どうしてこんな間違いをするの」と叱っていませんか。実は、ミスを見つけたときこそ、成績を上げるチャンスです。お子さんと一緒に、「なぜ間違えたのか」を分析し、克服するための方法を一緒に考え、取り組んでほしいです。

特に忙しい親におすすめしたいのは「交換日記」です。会ってゆっくり話ができなくても、日記で色々な話をしながらコミュニケーションを深めることができます。

しかし、交換日記の効果はそれだけではありません。親が丁寧な文字で、段落を意識しながら文章を書けば、子どもはその文章を見て、正しい文章の書き方を身に付けていきます。これによって、子どもの「書く力」が大幅にアップしていきます。

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