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静かな熱戦 電気自動車レース「フォーミュラE」

日本勢は鈴木亜久里が参戦

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NIKKEI STYLE

 電気自動車(EV)という時代の波が、モータースポーツにも押し寄せている。2014年秋にスタートした「フォーミュラE選手権」は、ガソリンを使わないEVによるレースだ。環境に配慮した次世代のモータースポーツを創出し、EVの普及促進にもつながると期待される。

国際自動車連盟(FIA)が12年に設立を発表したフォーミュラEの最大の特徴は、自動車レース史上初めて全レースを市街地、つまり公道で開催する点だ。排ガスが出ず、エンジンがないため走行音も小さいEVフォーミュラカーにより観客が集まりやすい都市部でレースを楽しめるようになった。

初シーズンは14年9月の北京を皮切りにマイアミなど世界10都市で11戦を戦い、今年6月のロンドンで最終戦を迎えた。エントリーしたのは元F1ドライバーのアラン・プロスト率いる「e.ダムス・ルノー」や英ヴァージングループの「ヴァージン・レーシング」など10チーム。

日本からは鈴木亜久里率いる「アムリン・アグリ」が参戦した。同チームにはかつて鈴木が代表を務めた「スーパーアグリF1チーム」の主要メンバーが参加。ほかにもフォーミュラEのチームは、F1などのレースで腕を鳴らしたスタッフが集まっている。

ドライバーも若手の精鋭だけでなく、日本でもおなじみのヤルノ・トゥルーリやニック・ハイドフェルドなどのF1経験者が多くエントリー。佐藤琢磨や山本左近もスポット参戦し、日本人の活躍も話題になった。

スペシャリスト集結でハイレベルの戦いが続き、初シーズンは最終戦までもつれた。結果はネルソン・ピケJr(中国・ネクストEV TCR)がセバスチャン・ブエミ(e.ダムス・ルノー)を1ポイント差でかわし、初のチャンピオンに輝いた。

フォーミュラEは市街地開催に配慮した最高速度規制やエンジン音のない地味さから、当初は否定的な人も多かった。しかし初年度が接戦で思いのほか盛り上がったため、今秋からの第2シーズンに期待が高まっている。日本も開催候補地に浮上。関連法案を自民党の部会が了承し、日本での公道レースが現実味を帯びてきた。

さらにモーターやギアボックスなど「パワートレイン」の独自開発が解禁されたことで人気拡大への期待も膨らむ。

初年度は規定が厳しく、専用開発された「スパーク・ルノー・SRT 01E」だけを使用するワンメークレースだった。採用されたパワートレインは最高出力200キロワット、時速100キロメートルまでの加速に2.9秒というもの。この実力は2000ccの4気筒エンジンを積むF3のフォーミュラカーと同等だ。最高速度は時速225キロメートルに抑えられ、チーム独自の改良・改造も禁止されていたが、段階的に変更できるよう改正された。

ファン獲得に一役買っている「ファンブースト」も盛り上がりそうだ。ひいきのドライバーに加速力を与える仕組みで、ファンは専用アプリやSNSで応援するドライバーに投票。得票数の上位3人は決勝で、150キロワットに制限される最高出力を、マシンごとに1回だけ5秒間、180キロワットまで上げられる。一時的だが加速が良くなり、追い越し時などに使える。勝敗を左右する"切り札"をファンがドライバーに与えるというのは、今までにない取り組みだ。

決勝レースは最長60分で、途中でマシンを乗り換える。F1ならピットで給油とタイヤ交換の早業を楽しむファンも多いが、フォーミュラEはバッテリー容量の関係から、ドライバー1人が2台のマシンを使うのだ。この乗り換えとファンブースト使用のタイミングが勝負を大きく左右する。狭く、路面状況も厳しい公道でマシンを的確に操り、限られた電力を効率良く使ってわずかな隙を見てライバルを抜き去る――。そんな各ドライバーの腕が見どころとなる。

第2シーズンは10月、昨年同様に北京で始まる予定。F1マシンがブレーキ時のエネルギーを電気として蓄えて加速に使う運動エネルギー回生システムにより"ハイブリッド化"された今、将来的にはフォーミュラEがF1に取って代わるかもしれない。=敬称略

(自動車ジャーナリスト 大音 安弘)

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