80%の充電をするには、専用のユーティリティーソフトを使えばよい。最近の大手メーカー製パソコンならたいてい付属している。例えば、富士通の最新ノートなら「バッテリーユーティリティ」を使う。ソフトを起動したら「バッテリー満充電量」を選び、「80%充電モード」を選ぶだけと簡単だ(図5、図6)。
パソコンを主に自宅などで使う場合は、バッテリーパックをパソコンから取り外し、AC電源で駆動するのもバッテリーの延命に有効だ(図7)。ただし、バッテリーを取り外して利用すると、電源コードに足を引っ掛けてコードが抜けた場合などに、パソコンの電源が突然切れてしまうので注意が必要だ。
完全放電に気を付ける
ノートパソコンを長期間使わないときは完全放電に注意しよう。バッテリーは起動していない状態でも少しずつ放電する。1カ月以上使わない場合は、容量を5~7割程度にしてからバッテリーパックを取り外し、適温の場所に保存するとよい。
なお、使っているパソコンの現在の満充電時の容量を知るには、専用のフリーソフトを活用するとよい。パソコン購入時の容量(設計容量)と、現在の最大容量を画面上で確認できる(図8)。
(日経PC21 石坂勇三)
(日経PC21 2015年9月号の記事を再構成)