グラビアアイドル フレッシュな新世代が続々登場
日経エンタテインメント!
AKB48が大ブレイクした10年以降は、コミック誌や青年誌の表紙を同グループのメンバーが席巻し、グラビアを主戦場とするタレントにとっては「冬の時代」とも言われてきた。
ただ2014年頃から風向きが変わり始めている。2015年2月に発売した写真集『SY』が10万部を突破したNMB48の山本彩など強いメンバーは健在ながら、コンビニで売られている雑誌の表紙に、AKB48グループ以外の面々が増え始めた。2015年の上半期に、表紙へ数多く登場したタレントの顔ぶれもフレッシュな面々が目立つ。
大きく飛躍したのが21歳の柳ゆり菜。14年10月にNHK朝の連続テレビ小説『マッサン』に、劇中のポスター内の半裸のモデルとして登場し大いに話題となった。13年から活動を開始し、それまでも『週刊ヤングマガジン』(講談社)などで、表紙を飾っていたが、朝ドラ出演をきっかけに、表紙への登場回数が激増した。
幅広い年齢層がグラビアに
上位には、おのののかや佐野ひなこなど、グラビアにとどまらず、バラエティ番組や女優などとして活躍している20代が目立つ。バラエティで見せる明るいキャラをそのまま生かして、健康的なグラビアを展開。CMに水着で登場するなど、ある程度の肌の露出が可能なことが、活躍のフィールドを広げる結果となっている。
一方、大人の色気が注目されたのが昨年30歳を迎えた橋本マナミ。バラエティなどで、積極的にセクシーなトークを展開したほか、グラビアでも下着を思わせる衣装を多用。14年12月には篠山紀信撮影の写真集も話題になった。数年前に壇蜜が30代でブレイクしたが、そこで開拓された「大人のグラビア」需要をしっかり捉えた形だ。
10代の新顔としては、エキゾチックな顔立ちが印象的な都丸紗也華と正統派美少女の久松郁実が躍進。都丸はアイドルグループ「FYT」として、また久松は雑誌『CanCam』(小学館)のモデルとしても活動するなど、二足のわらじを履いているのが特徴だ。
加えて、岸明日香、中村静香、高崎聖子などイメージビデオやグラビアが中心のタレントも健闘。今後のグラビアシーンは、様々なキャラクターのタレントが登場し、より活気が増していきそうだ。
(日経エンタテインメント! 上原太郎)
[日経エンタテインメント! 2015年8月号の記事を再構成]
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