マネー研究所

定年楽園への扉

70歳まで年金を受け取らない選択 経済コラムニスト 大江英樹

2015/8/6

もちろんその場合、公的年金は70歳まで受け取ることができないわけですから65歳から70歳までの5年間の生活費は他で準備をしておくか、あるいは70歳まで働いて収入を得るといったことが必要になります。

自営業の人は良いでしょうが、サラリーマンの場合は70歳まで働ける会社というのはあまりありません。現在は多くの企業で65歳までは再雇用で働けるものの、そこから先は働きたいのであれば自分でどこか働けるところを探すか、あるいは自営業になるかのどちらかです。

でも現実には65歳になってから新しい仕事に取り掛かるのはなかなか大変です。定年が近づく50歳くらいになったら、自分で準備をして5年間の生活費をためておくなり、働くなりして70歳まで年金受け取りを我慢するというのも老後生活を豊かにする有力な知恵ではないでしょうか。元気で働ける限りは働いて、70歳で引退した後、年金を多めにもらって豊かな老後暮らしをするというのが魅力的なプランのように思えます。

「定年楽園への扉」は隔週木曜更新です。次回は8月20日付の予定です。
大江英樹(おおえ・ひでき) 野村証券で個人の資産運用や確定拠出年金加入者40万人以上の投資教育に携わる。退職後の2012年にオフィス・リベルタスを設立。行動経済学会の会員で、行動ファイナンスからみた個人消費や投資行動に詳しい。著書に「定年楽園」(きんざい)など。近著は「投資賢者の心理学」(日本経済新聞出版社)。CFP、日本証券アナリスト協会検定会員。
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