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パパ達よ 子どもと仲良くなりたければまず褒めよう

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日経DUAL
茅ヶ崎市役所こども育成相談課職員の伊藤徳馬さんは、むずかしい子を育てるコモンセンス・ペアレンティング(CSP)という手法を伝授する「怒鳴らない子育て練習講座」を開設した立役者です。2013年夏には『どならない子育て』を出版しています。このたび伊藤さんにインタビューし、CSPについて詳しく教えてもらいました。今回はCSP講座でも回数が進むと話題に上る「"叩かない"家庭づくりは家族全員での取り組みが最も効果的」というテーマについてお話しします。

CSPの手法を知った親一人が子どもに対して怒鳴ったり、叩いたりしなくなったとしても、ほかの家族がやっぱり怒鳴ったり叩いたりしたら台無しになってしまう――。そんな場合があるかもしれません。

例えば、共働きのご家庭だと、家事や育児を手伝ってくれているおばあちゃんやおじいちゃんが昔ながらのやり方でお孫さんに対して厳しく怒鳴ったりしてしまう、というケースも少なくないんです。茅ヶ崎市の「子育て練習講座」でも回を重ねていくと「私が子育てのスタイルを変えても他の家族のスタンスが変わらないので、結局子どもは叱られることになってしまうんです。どうすればいいでしょうか?」といった質問が出ます。この状況を打開するためには、子どもだけではなく他の家族に対してもCSPを使って、根本的に家庭内のコミュニケーションスタイルを変えていくのが一番有効なんです。

率直なコミュニケーションができる関係を築けているのであれば、「こうしてほしい」と正直に伝えてみてください。例えば「子どもに対して怒鳴らないで落ち着いた声で話してほしい」と。それが難しければ「どんな行動をしてほしいか」を自分の中で明確にして、相手がそれをしてくれたときにすかさず褒めるようにしてみてください。

例えば「子どものことを褒めてほしい」と思っているならば、自分以外の家族(ママ・パパや祖父母など)が子どもをほんの少しでも褒めてくれたときに「さすが! 今の褒め方はあの子に伝わってたよ。あの子の気持ちが分かってるね~」といった具合です。

子どもを褒めるときと同様、その行為が行われた直後に、その場で褒めるのが効果的です。「日中はバタバタしているから、夜、落ち着いたときに『あのときの褒め方、良かったよ』と言おう」なんて思っていても、その瞬間のリアルなイメージは消えているので効果が半減します。

例えば、パパに対しては「今、子どもを褒めたところ、ほんと立派だった。ああいうふうに言ってもらえると、あの子もあなたのことをずっと大好きでい続けると思うよ。結婚式で『ありがとう、パパ』なんて言われちゃうよ」なんて言ってみたらどうですか? 1回褒めてもらえたら、次の日も「昨日できたから、今日もお願いね」などと言いやすくなるでしょう。子どもの前で「パパが褒めてくれてうれしいね!」と言ってみるのもいいですね。

一部の非常に仕事ができる人を除けば、大人って普段の生活の中では褒められる機会があまり無いものです。家族の中だと慣れていないと照れ臭いかもしれませんが、やっぱり褒められるとうれしいはずです。

CSPのトレーナーさんのなかには旦那さんを褒めまくって「買い物のときはスーパーの袋を全部旦那さんが持ってくれるようになった」「お皿は全部旦那さんが洗ってくれるようになった」というツワモノまでいました(笑)。

忙しいパパ達へ 「子どもとの良い関係を望むなら、褒めましょう」

ちまたではイクメンが増えたと言われますが、茅ヶ崎市の「子育て練習講座」の参加者を見てみると平日の参加者は100%ママです。土曜日にまれにパパがいる程度。忙しくて子どもと接する時間の少ないパパが多いのだな、と思っています。

平日は残業続きで帰宅しても子どもは寝ている。休日になって子どもといい時間を過ごそうと努力しても、久しぶりにパパと過ごす子どもはテンションが上がって騒ぎ過ぎちゃったりする。子どものほうもパパの許容範囲が分からず、パパもどのくらいのことを言っていいか分からず、せっかくの土曜日が子どもを怒るだけで終わってしまったりしますよね。私自身も平日はほとんど夜の10時帰りですから、忙しいパパの気持ちはすごくよく分かります。

でも、子どもはすぐに成長してしまいます。ふと気づくと抱っこすらさせてくれなくなっていたり……。後で後悔しないように子どもと良い時間を過ごしたいなら、やはり、褒めましょう。子どもが「おはよう」と言ったら、「今の挨拶よかったな」。そのレベルでいいんですよ。

私達、今の現役親世代は、子どもが問題行動を起こすと叱ることでとどめを刺そうとしてしまいがちなんです。父親の役割として「ビシッ」と叱ることが求められているように感じたり、厳しい父親であろうとしたりする。「接し方が分からないから取りあえず叱っておこう」というのも本音だったりしませんか? もちろんダメなことをダメと言うのは必要ですが、しつけの意味でも関係性においても褒めるウエイトを高くしたほうがいいのです。叱り続けていると子どもは適応能力が高いので、叱られ慣れちゃって気にしなくなります。いざというときに威力を出したいなら日常は褒めておくべきなんです。

伊藤徳馬
 1978年愛知県生まれ。2001年、青山学院大学経営学部卒業。民間企業を経て、2004年に茅ヶ崎市役所に入庁。2007年から現職の子育て相談・児童虐待担当になり、2010年にむずかしい子を育てるCSPトレーナー資格、2012年にトレーナー養成資格(TOT)を取得。普段は、子どもに関する何でも相談部門(子育て相談から、児童虐待の対応まで)に勤務。また、2010年からCSP講座の事業化に携わり、現在は年に2~3回、講座(2時間×7回)を担当。そのほか、CSPのダイジェスト版講座・研修を市内外で年に十数回、CSPのトレーナー養成を年に1~2回行っている。

(ライター 大友康子)

[日経DUAL 2015年6月23日付の記事を再構成]

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