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傷だらけ、中国に輸入されたゾウの惨状を撮影

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NIKKEI STYLE

ナショナルジオグラフィック日本版

栄養状態が悪く、顔面がこけ、傷だらけの子ゾウたち。2015年7月に中国広東省の検疫施設で撮影したという一連の写真を、ナショナル ジオグラフィックが独占入手した。数カ月前にジンバブエで捕獲され、最近中国に空輸されてきたゾウだという。

「この子ゾウたちは、かなりひどい状態に見えます」と、ケニアに拠点を置く調査保護団体「エレファントボイス」の共同創立者ジョイス・プール氏は言う。

「私はこれまでに少なくとも23頭のゾウを見ました」と語るのは撮影者であるフー・チュンメイ氏。北京を拠点とする環境保護NGO「自然大学」のプロジェクト・マネージャーだ。「大半のゾウは傷を負っています」。

先月、自然保護活動家からナショナル ジオグラフィックに、中国人の一団がジンバブエのワンゲ国立公園でゾウを輸出する準備を進めているという連絡があった。2014年11月以降、この国立公園では何十頭ものゾウが捕獲されている。

中国がジンバブエからゾウを輸入することは、ワシントン条約(CITES:絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)で認められている。ワシントン条約のジョン・スキャンロン事務局長は、今年7月に24頭のゾウが中国へ輸出されたことを確認した、と声明を発表。それによると、ゾウの輸出先は中国広東省にある巨大サファリパーク「長隆野生動物世界」だという。

ゾウの輸出については、これまでも世界中の保護団体が非難してきた。情愛深く、助け合いの精神をもち、知能が高いことで知られるゾウを、仲間と引き離し、牢獄同然の動物園やサファリパークに閉じ込めるのは残酷だと、彼らは主張する。

一方、ジンバブエは、海外へのゾウの輸出を増やすと今年発表していた。

なぜ傷ができたのか

プール氏によると、ゾウたちはほとんどが4歳前後で、ほお骨が浮き上がり、皮膚につやがなく、斑点があり、健康状態が悪いことが見て取れるという。おまけに、傷だらけだ。

人間に傷つけられた可能性もあるが、ゾウ同士の小競り合いや輸送中に傷ついた可能性もあると、プール氏は話す。

傷の多くは「突き棒でできる傷と同じだ」とプール氏は話す。突き棒は、ゾウの移送時やしつけに使うことがある(金属製のかぎ爪が付いていて、ゾウの調教に使われることが多い)。

「原因が何にせよ、体中に大小の傷がいくつもあるので、所有者や飼育係は責任を負うべきだ」とプール氏は言う。

検疫施設や、ワシントン条約を所管する担当省庁に取材を申し込んでいるが、これまでのところ応答はない。

米国テネシー州に拠点を置くゾウの保護団体「グローバル・サンクチュアリ・フォー・エレファント」の最高責任者スコット・ブレーズ氏は写真を見て、傷の主な原因は突き棒ではないと語った。「傷の多くは、ふつう棒を当てない部分にできていますし、すり傷が突き棒でできるとは考えにくいですね」

何週間も前にできたような傷や深い傷もあるので、仲間との小競り合いでできたのではないか、とブレーズ氏は推測する。

このゾウたちはこの先何年かはやたらに攻撃的になるだろう、とブレーズ氏は話す。「このゾウたちは、互いに思いやる気持ちを忘れかけています。それは通常なら欠かせない要素です」。

「(まだ幼い)このゾウたちには、なぐさめてくれる保護者が必要です」とブレーズ氏は言う。檻(おり)の中の環境では「情緒的にも、精神的にも、肉体的にも健全な発育が期待できません。ゾウとして存在するために必要な要素を、すべて人間が奪っているのです」。

(文 Christina Russo、訳 倉田真木、日経ナショナル ジオグラフィック社)

[ナショナル ジオグラフィック ニュース 2015年7月21日付]

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