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どうする定年後 継続雇用なら収入は5~7割 年金不安時代を生き抜く定年後の仕事探し(1)

2015/8/24

■出身企業への「派遣」手掛ける企業も

東京ガス子会社の社長を65歳で退職。半年ほどのんびりしていたが、高齢社の創業者に声を掛けられて現職

定年後も勤務先に残るのはごめんだ。さりとて新しいことを学びながら働くのも億劫。元の会社から距離を置いたところで、そこそこ稼ぐというのも理想の働き方の一つだろう。

そんな働き方ができるのが高齢社だ。東京ガスのOBが作った会社で、定年になった人を対象に人材派遣、職業紹介、請負を手掛ける。東京ガスと資本関係はないが、登録者の約7割が東京ガス出身者で、受ける仕事もガス関連の仕事が多い。

60歳から75歳前後の約700人が登録しており、1人分の仕事を2人で分け合う形で週3日程度、手取り収入8万~10万円で働く人が多い。

同社は、創業者が東京ガス子会社の社長だった時、新築マンション落成時の機器点火試験要員として、暇を持て余していたOBを活用したのが創業のきっかけだ。

働く側にしてみれば、高齢社で紹介されるのは昔取ったきねづかが生かせる仕事。現役時代に直接携わったことがない仕事でも、商品名や用語くらいは分かる。何より誰にでもできる単純作業でないのがうれしい。

自身も定年を経験している幸山明雄社長は「退職者にとって今日行く場所があること、多少の収入があること、社会と関わりを持ち続けることは若い人が想像する以上に大切。できる範囲で生きがいを持って働ける場を提供していきたい」と語る。

(日経マネー 本間健司)

[日経マネー2015年9月号の記事を再構成]

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