どうする定年後 継続雇用なら収入は5~7割年金不安時代を生き抜く定年後の仕事探し(1)

8割が選ぶ継続雇用、ただし不満多し

企業は希望する従業員を65歳まで雇うことが法律で義務付けられている。現在は猶予期間中だが、14年時点で71%の企業が定年廃止、定年の引き上げ、継続雇用制度導入のいずれかで、社員が65歳まで働ける環境を整えている。

3つの中で最も多いのが継続雇用制度だ。60歳で一旦退職、改めて契約社員や嘱託として仕事を続ける。給与は定年到達時の5~7割で、現役世代のサポート役に回ることが多い(下表)。

(イラスト:タカハシカオリ)

減るとはいえ、かなりの収入を65歳まで期待できるのだから悪い選択ではない。だが、雇用延長を選んだ人の間に不満の声が多いのも確かだ。

曰く、仕事がほぼ変わってないのに給料が減った、昔の部下の指示を受けるのが不満。仕事らしい仕事がないという声も聞く。「要はそれまで会社で培ってきたプライドとの戦い」(大江さん)だ。

割り切ればいいという話でもない。何となく雇用延長を選ぶと、65歳で改めて定年後の人生の選択を迫られることになる。十分な老後資金と生きがいを持てる居場所があるなら問題ないが、働き続けたいと考えた時、職業人としての勘が鈍った65歳の仕事探しはかなり厳しいものになるかもしれない。

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