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どうする定年後 継続雇用なら収入は5~7割 年金不安時代を生き抜く定年後の仕事探し(1)

2015/8/24

日経マネー

あなたは70歳になった時、どんな生活をしているだろう。お金の不安がなく、生きがいを持って働いているだろうか。真に豊かな老後を手に入れるには早めの準備が欠かせない。定年後の働き方について3回に分けて解説する。

サラリーマンはいつか定年という仕事人生の節目を迎える。だが、定年後は悠々自適というのは過去の話だ。総務省の調査によると60~64歳男性の74%、65~70歳の半数は何らかの形で働いている。働く理由のトップは「生活の糧を得るため」。必要に迫られ、あるいは余裕資金を求めて皆働いている。

気になるのはその働き方だ。定年後はどんな仕事があり、いくら稼げるのだろう。70歳で月20万円くらいは稼げないだろうか。かなうなら定年後は生きがいや満足度に軸足を移した働き方を選びたい。

定年以降も働く時の主な選択肢には(1)継続雇用で会社に残る、(2)仕事を探して転職する、(3)起業・独立する──の3つがある(下図)。要は定年後も雇われるか否か、雇ってくれる会社を自分で探すか否かだ。

注:ニッセイ基礎研究所、前田展弘さんのアドバイスを参考に作成。就業率は総務省「労働力調査 長期時系列データ」から

定年到達時の能力や人脈、家計状況などで答えは異なるが、どの道を選ぶかで収入は無論、働ける期間やセカンドライフの満足度が大きく変わる。

元サラリーマンで(1)と(3)を経験した経済コラムニストの大江英樹さんは、「会社に残れば不安はないが不満が募る、独立すると当初は不安だが不満はない。可能なら独立を勧めたい」という。だが、調査によれば独立や起業は誰にでも選べる選択でもなさそうだ(下図)。

出所:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「高年齢者の継続雇用等、就業実態に関する調査」(2012年3月)より

何とかなるだろうと考えて、定年の日まで60歳以降の人生を考えないのは得策とはいえない。3つの選択肢の実情を探ってみた。まずは継続雇用についてみていこう。

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