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第一線で活躍する妻を支える デキる夫は内助も一流

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NIKKEI STYLE

活躍する女性を増やすには、働き方に共感する男性の支えが欠かせない。各界の第一線で輝く妻を支えてきた夫はどんな努力をしているのか探った。

教授の妻を支えるCEO

「いつの間に来てくれたの!」。独フランクフルト空港のラウンジで、津谷典子慶応義塾大学教授は感嘆の声をあげた。額に汗しながら駆け寄ってきたのは夫でブリヂストン最高経営責任者(CEO)の津谷正明さん(63)。「やっと君を見つけたよ」と息を切らす正明さんは自身の出張からの帰途、サプライズでやってきたのだ。

世界最大のタイヤメーカーで国際渉外として働いてきた正明さんと、人口統計のスペシャリストとして各国を駆け巡る典子さん。会えない時間は多いが、正明さんは33年間の結婚生活で「互いが夫婦として努力する姿勢」を重視してきた。

ただ努力するが、互いに無理はしないのが秘訣という。それぞれが料理を作るが結婚当初、平日は外食にするルールを決めた。時間と待ち合わせ場所を決め、デート気分を味わう。CEOになってからも仕事の会食がない日には典子さんとの食事を心待ちにしている。

2人が出会ったのは1980年代前半の米シカゴ大学だった。正明さんは経営学修士号(MBA)を取るため留学し、人口論を学んでいた典子さんと知人を介して図書館で知り合った。「つれない態度だったよ」と苦笑する正明さんだが、和食レストランに誘うことに成功。2人とも周囲の評は「話し出すと止まらない」ほどのマシンガントークだが、正明さんはときに聞き役に徹しながら打ち解けていった。

まだまだ大学教授は男性が優位だった時代。典子さんは89年に日本大学で助教授となり、98年に慶応で教授となった。正明さんは「日本社会は均質化しようとするクセがあるが、私は出る杭(くい)の精神で生きてきた」との自負がある。新たなフィールドを駆ける典子さんを応援し、自社でも女性が働き続けられる環境づくりを進める。

妻は女流棋士、夫も元プロ

将棋界で今年、中井(植山)広恵・女流六段(46)は女流棋士として初の600勝をなしとげた。夫で元棋士の植山悦行七段(58)は、時代を先取りする「イクメン」として3人の子供の世話を進んで引き受けてきた。90年に初代の女流王位となった広恵さんは長女のみずもさん(23)を産むと、3週目には地方遠征が待ち受けていた。悦行さんは凍らせておいた母乳を温めて娘に飲ませ、オムツ交換や風呂入れをこなした。

広恵さんが勝利を積み重ねるほど、対局数は増えていった。最も多いときは月に7回ほど。地方に行けば3~4日は家を空けないといけない。将棋普及のイベントやテレビ出演も2人それぞれの仕事だ。広恵さんがいないときは悦行さんが子供の面倒を見つつ、妻が戻ってくると入れ替わりで対局に出かけた。

子育てが一段落しても、悦行さんは精神的な支えであり続けている。広恵さんは「攻め将棋の私とは逆に、夫は受け将棋」と話す。兄弟子だった悦行さんは広恵さんの「私が攻めに徹するのは、攻められたくないからかもしれない」という性分を心得ている。広恵さんが負けたときは、あえて半歩下がって見守る。「彼女は乗り越えるすべを模索している」と、立て直すための時間を静かに共有する。

女流棋士は将棋界での立ち位置を巡って複雑な問題を乗り越えてきた。悦行さん自身、複雑な立場だったにもかかわらず、「君が信じた道を進めばいい」と背中を押してきた。次のタイトル奪取と女流棋士界の興隆という2つの目標に向け、二人三脚で歩く。

一般職から執行役員へ、元公務員の夫が支え

日本生命保険の山内千鶴執行役員(58)は「男性社員による育児休暇100%取得」を推し進め、「イクメン」や「イクボス」を増やすためのハンドブック普及などにも取り組んでいる。自身のキャリアに夫で元地方公務員の力さん(59)の支えが欠かせなかったとの思いがある。75年の入社当初は大阪の地域限定の一般職だった。転換点は7年ほど勤めて長女が生まれたとき。社内には結婚や出産を機に退職する女性が多かったが「夫に相談すると嫌な顔などせず、働きたいという私を受け入れてくれ、うれしかった」。

平たんな道のりではなかった。まだ育休制度は整っておらず、産後8週間で職場に復帰した。長女を夜10時までに寝かしつけ、自分は朝5時に起きて法律の知識などを詰め込んだ。子供が3歳になり、保育園で母の日に書いたメッセージカードが忘れられない。「おしごとがんばってね」と精いっぱいの文字に奮い立った。「夫が『お母さんはかっこいいよね』と言っていたのがきっと大きかった」

千鶴さんが総合職になった99年、思い起こすのは力さんの「相談に来るってことはやりたいんだろ」という言葉と笑顔だ。2003年からの千鶴さんの東京単身赴任は責任のある仕事だと送り出してくれた。千鶴さんが若手社員をみて気がかりなのは、夫婦がきちんと話し合えているか。「夫婦は自分のやりたいことをぶつける労力から逃げてはダメ」。新たな道を開いてきた先輩として、覚悟を求めている。

(小太刀久雄)

独身者「共働き希望」8割超

これから結婚する人や若い世代ほど、夫婦それぞれがキャリアを積むことを当たり前だと捉える。日本生命の調査で、独身者は共働きの希望が82%と、既婚者の共働き比率55%を大幅に上回った。女性が働き続けたいという希望は拡大。「寿退社」を迫っていた社会は化石となった。問題は男性がどこまで女性の状況に想像を巡らせられるかだ。

コンサルティング会社、ワーク・ライフバランスの小室淑恵社長は「自分が家庭に貢献しているのに妻はなぜ怒っているのかと悩む男性は多い」と話す。若い男性は古い「男女の役割分担論」には異を唱えて、育児や家事に積極参加する意欲がある。それでも夫婦ですれ違うのは、育児中の認識の差などだ。

小室社長は「家事のポイントシート」を作ることを勧める。子供のおもちゃの片付けが1日何回、洗面台の掃除、洗濯が何回などと細かく数える。いかに家事が膨大で精神的にきついかが見えれば、男性の「オレやったじゃん」によるケンカを防げる。

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