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親子で始める株式投資 株高で未成年口座が増加

2015/7/11

 子どもに株式投資を体験させる家庭が増えている。経済や社会に興味を持ち、視野が広がることが期待できるためだ。来年1月には未成年を対象にしたジュニアNISA(少額投資非課税制度)の口座受け付けが始まる予定で、株式投資への関心は一段と高まりそうだ。ただ株式は損失を抱えるリスクもある。子どもが投資体験をするときのポイントをまとめた。

 神奈川県に住む高校3年生のA君(17)は自分名義の口座で株式投資をしている。運用資産の評価額は現在約200万円。大の「クルマ好き」なので、保有資産の大半はトヨタ自動車株だ。スマートフォンで株価や業績・配当予想をよくチェックするという。

 金融機関勤務の経験があった母親に小学生のとき「自分が応援したい企業の株式を買ってみたら」と勧められ、資金も出してもらった。投資の面白さを実感したのは2011年にトヨタ株が2000円台前半まで下落したとき。金融危機後の世界同時不況や米リコール問題が理由だったが、A君は買い増しを自分で決めた。「過去数年の株価の動きや商品力からみて、株価がさらに下がりそうにはないと思った」と話す。

■「口座開設2倍に」

 トヨタの株価は回復基調をたどり、足元では8000円台で推移する。A君が楽しみにしている配当も前期実績で1株200円と10年3月期の45円から4倍強になった。A君の母親は「息子は就職すれば確定拠出年金制度などで投資と向き合わざるを得ない世代。語学と同じで金融教育も早く始めれば身につくと思った」と語る。

 A君の家庭は例外ではない。子どもに投資体験をさせたいという問い合わせは証券各社に相次ぎ「ここ半年は未成年口座の新規開設が前年比2倍のペース」(SBI証券)。7月25日から未成年口座の受け付けを始める楽天証券では「アベノミクスによる株高やジュニアNISAの新設を受けて関心を持った親が増えたようだ」(マーケティング本部)と話す。

 ネット証券で未成年口座に力を入れる例が目立つ(表B)。各社とも子ども名義の証券口座を開き、入金すれば取引ができる。親権者が同じ会社に口座を持ち、子どもの口座開設と親の管理下で子どもが売買注文を出すことに同意する必要もある。

 表Bの4社は成人と同様に現物株式を取引でき、投資信託、債券を売買できる会社もある。ただ4社とも株の信用・先物取引や外国為替証拠金取引(FX)は認めていない。価格変動が大きくなりやすく、損失が膨らむリスクもあるためだ。

 対面型の大手証券でも未成年口座を開ける。1回の取引ごとに親権者の同意が必要で未成年者だけでは取引できない場合が多い。親としての管理が心配なら、対面型証券を選ぶのも1つの手だ。

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