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朝に余裕が生まれる、夜5分の「仕込み」ワザ

2015/7/14

日経ウーマン

時間がない朝にイライラしないためには、夜と週末の使い方にヒントがありました。睡眠や整理整頓のプロのノウハウを、「朝食」「片づけ・掃除」など4つのジャンルから紹介します。

■朝にしていたことを夜と週末に分散させよう

「朝と夜はつながっています。夜の過ごし方次第で、翌朝が快適になるか、イライラするかが決まるといっていい」と話すのは、エッセイストの金子由紀子さん。

朝バタバタしてしまう人は、いつも朝にやることの一部を夜と週末に分散させよう。その際、「考えて準備するのは夜」「大きな準備は週末」といった具合に作業を割り振るのがコツ。

「例えば、夜のうちに翌日必要なものを考えて、バッグに一式入れておく。朝ごはんはメニューをあらかた夜のうちに決め、下ごしらえをして冷蔵庫に入れておく。特に朝が苦手な人は、週末におかずをまとめて仕込み、小分けにして冷凍しておくのもいい。朝を楽しくするには、頭を使って考える作業を他の時間に振り分ける『夜と週末の仕込み』が大切なんです」

とはいえ、一気にあれもこれも始める必要はない。「まずは1つだけ。例えば前日夜に洋服一式を用意しておく。それを1週間~10日間続けてみる。続けるうちにできない日が減り、できる日が増えて習慣になっていく。1つの仕込みを習慣化させられたら、次の仕込みに挑戦するのが挫折しないコツ」

ここでは、4つのジャンルに分けて、「朝すっきり」をつくる夜の仕込みアイデアをピックアップ。どれも5分ほどでできることばかりだ。さらに、週末にすると良いことも厳選した。朝バタバタして余裕がないという人は、このなかから1つ選んで始めてみよう。

【翌朝のためにやっておきたい4つの準備】


夜の仕込みとして、多くの読者が実践していたのは翌日の洋服の準備。前日にそろえておけば、着る服に悩む時間を減らせる。できればバッグ、靴、アクセサリーなど、全身セットで準備しておくと理想的だ。「私は帰宅途中に、翌日の洋服、持ち物一式を考えて、帰宅したらすぐに準備します。そうすれば心置きなく、夜のくつろぎタイムを過ごせます」(美的収納プランナーの草間雅子さん)。バッグの中身を整理することも有効。できれば、中身を一度全部取り出し、翌日使うものだけを入れ直すといい。スマートフォン(スマホ)の充電も忘れずに。

週末は、洋服の組み合わせをじっくり考える時間を持とう。「この服にはこのアクセサリー、バッグ、靴など、パターンを2つくらいつくって」(草間さん)。洋服を買った直後の週末は、ファッションへの感度が高くなっているので「パターンを考えるには最適です」(草間さん)


    


夜や週末の仕込みをしておくと、充実度がグッと上がる「朝食」。炊飯器でタイマー予約しておけば、朝は炊きたてのご飯を食べられる。前日に野菜を切っておけば、朝に野菜を洗う手間を省ける。

「毎日炊きたてのご飯を用意するのが難しければ、週末にまとめて炊き、小分けにして冷凍に。5食分を冷凍しておけば、平日は毎朝、電子レンジで温めるだけでOK。味噌汁は、だし入りのお味噌にフリーズドライの野菜などを混ぜた「味噌汁玉」を作ってラップにくるんでおく。朝、お椀に味噌汁玉を入れてお湯を注げば出来上がり。ほかほかのご飯とお味噌汁の朝食がいただけます」(金子さん)

朝がつらい人は、好物やスイーツなど「ご褒美朝食」を夜のうちからテーブルに用意して、朝起きたくなる仕掛けをつくってみては。何を食べるか考えるだけで楽しくなってくるはず。


    


夕食後の食器洗いなど、夜のプチ片づけは朝の快適につながる。「床に散らばったものをしまっておくだけで、朝起きたときの部屋の印象は変わります。お掃除シートでフローリングを軽く拭いておけば、さらに爽快。本格的な掃除は週末に」(金子さん)

週末は部屋の動線を見直すのに最適。必要な場所に必要なものがあるか? 例えば、メイク道具はメイクボックスなどを使って1つにまとめているか、メイクをする場所にその道具一式が置いてあるか。「日常で不便さを感じていることを見直し、置く場所を修正することで動線が改善され、イライラは減ります」(草間さん)


    


朝時間を楽しむには、よく寝ることも大事。それには夜に、リラックスして自分をメンテナンスすること。

「寝る1時間前をめどに体温を少し上げれば、眠りに入りやすくなる。ぬるめのお風呂や、夜の軽い運動は心もリラックスできるし、おすすめですよ」(自治医科大学講師・西多昌規さん)

「よい眠りと爽快な朝は、規則正しい生活でつくられます。夜遅くまでパソコンやスマホは使わないで。自分なりのリラックス法を夜の日課にして、眠くなったらお布団へ入ってください」(東京医科大学睡眠学講座准教授・駒田陽子さん)

週末は体を動かしたい。「散歩でもいいのです。普段より少し長い距離を歩いてみる。頭ではなく、運動で得られる心地良い程度の体の疲れが、よい眠りとスッキリした朝をつくる基本だと心得てください」(西多さん)。


この人たちに聞きました

金子由紀子さん
エッセイスト。All About「シンプルライフ」ガイド。少ないもので楽しく暮らすノウハウや、朝時間の過ごし方についての著書多数。近著は『暮らしのさじ加減 ていねいでゆっくりな自分にちょうどいい生活』(講談社)など。
草間雅子さん
美的収納プランナー。企業の広報や秘書を経験するなかで、職場でのファイリング作業などの収納方法に興味を抱き、収納学を学ぶ。03年に美的収納プランナーとして独立。
西多昌規さん
自治医科大学講師、精神科医・医学博士。著書は、『ストレスが消える朝1分の習慣』(フォレスト出版)、『爆睡術』(三笠書房)など多数。
駒田陽子さん
東京医科大学睡眠学講座准教授。専門は実験心理、睡眠学。日本睡眠学会評議員。睡眠総合ケアクリニック代々木非常勤カウンセラー。

[日経WOMAN 2015年6月号記事を再構成]

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