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ひざ痛に効く「靱帯ゆるほぐし」 股関節にも効く

2015/9/13

日経ヘルス

 30~40代女性にも急増するひざの痛み。実は、ひざ関節の痛みを予防・改善するには、骨同士をつなぐ「靱帯」をほぐすことが何より効果的だ。今回は、ひざ痛を改善させる「靱帯ゆるほぐし」のやり方を解説する。

 固まった靱帯をゆるめるにはコツがある。「靱帯は、強い力で動かそうとすると“防御態勢”をとり、緊張が強くなる。だから、ゆるゆる動かしてほぐすのがポイント」(ゆうき指圧整体院の大谷内輝夫院長)。

 大谷内院長が考案したメソッドを8年前から患者に指導する福岡和白病院リウマチ・関節症センター長の林和生医師は、「ひざ痛の患者は体重のかかり方が正常範囲から崩れ、背骨から骨盤、ひざ、足首にかけての骨や関節などの“並び”が崩れている。このメソッドで“並び”を正すと、ひざへの負荷が改善し、痛みが軽減する」と話す。

 このメソッドはひざ痛だけでなく股関節痛にも有効だ。林医師と大谷内院長は、メソッドを実践した変形性股関節症患者の股関節の動きが良くなり、股関節の痛みが軽減した研究成果を今年5月の「世界変形性関節症会議」(米国)で発表した。

 ひざ痛対策に有効な基本の「靱帯ゆるほぐし」は、ひざ頭を8の字にゆらすというもの。ひざと股関節の靱帯の緊張を解いて、ひざ痛を改善させよう。

ひざ関節と股関節の靱帯をほぐす基本のメソッド。ひざ頭を少し浮かせた状態で小さな「横8の字」、「縦8の字」を描くことで、靱帯の過緊張をとる。「ひざ関節を小刻みにゆすることで股関節もほぐれる」(大谷内院長) (イラスト 日の友太)

■炎症時の靱帯ほぐしはNG

 ひざが痛むときは、その痛み方に注目しよう。「ズキンと差し込むような痛みは炎症が起きているサイン。安静にし、冷湿布を貼って、痛みが治まってから体操を。正座時に突っ張るような痛みがあるときは、様子を見ながら行ってもいい」と大谷内院長は話す。

■この人に聞きました

大谷内(おおやち)輝夫さん
 ゆうき指圧整体院(大阪市住吉区)院長。あんまマッサージ指圧師。NPO法人ゆうき膝・股関節研究所所長。ひざ・股関節専門の治療家として、手術なしで痛みを治す「ゆうきプログラム」を考案。医師、理学療法士などとともに運動療法の普及に尽力する。

(ライター 柳本操、構成:日経ヘルス 黒住紗織)

[日経ヘルス2015年8月号の記事を再構成]

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