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SLに初めて乗車 池袋-秩父の鉄道は西武に軍配

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仕事を離れてゆっくり休みたい、最近のはやりを体験したい……目的は何であれ、ちょっと出かけてみたくなるときがありませんか? 日経電子版では「トレンド探検隊」を結成し、世の中で話題になっていたり、人気を集めたりしているスポットに出向き最新の情勢などを探ります。休日のひととき、ユルッとした動画とともにお楽しみください。

秩父・長瀞編第2弾はお待ちかね?の鉄道ネタです。人気連載「東京ふしぎ探検隊」に負けないぐらいの意気込みで臨みます。

東京から手近な場所で乗れる蒸気機関車(SL)の一つが秩父鉄道の「パレオエクスプレス号」です。運行を始めたのが1988年だから、前回秩父を訪れたとき(86年)には走っていませんでした。

筆者にとってもSLは初めての乗車です。物心ついたときには全国各地で相次いで姿を消しており、SLはおもちゃで遊ぶか、映像で見るか、静態保存されている公園で眺めるしかありませんでした。

秩父鉄道のSLはC58。44年製ですから御年71歳。東北地方を駆け抜け72年に引退後は埼玉県内の小学校に展示されていました。「さいたま博覧会」の目玉として88年に復活しました。

SLの復活運転には金と手間がかかります。15年ほど前、JR幹部に尋ねたところ、「自社の整備工場で部品を作っても1億~2億円はかかる」とうかがいました。保存状態にもよりますが、今ならもっとお金がかかるかもしれません。

運転や整備の経験がある社員も定年退職などで減っています。秩父鉄道も当初はJR東日本などから出向した機関士が運転していましたが、最近は自社で育成しているそうです。大掛かりな検査は今でもJR東日本に委託しているほか、運転には燃料代などの経費もかかります。ただ、「88年の運行開始以来、延べ約140万人のお客様が利用しており、グッズの販売やツアーなどの売り上げにつながっている」(秩父鉄道企画部)そうです。

走行風景、終点三峰口で転車台に乗って向きを変えるシーンなどは映像でお楽しみください。間近で見ると重厚感があるというか、迫力満点です。沿線には至る所に「撮り鉄」や乗客に笑顔で手を振る地元の方たちの姿が見えます。

都心から秩父への鉄道といえば西武のイメージが強いですが、東武鉄道東上線も寄居で秩父鉄道と接続しています。西武秩父線の開通は69年、対する東武東上線の全線開通は25年。東武は49年には池袋からの直通運転を始め、92年まで上長瀞、三峰口まで特急「ながとろ」「みつみね」を走らせていました。

秩父地方で生産されるセメントなどを東上線下板橋や、羽生経由で伊勢崎線業平橋(現とうきょうスカイツリー)まで運んでいたほか、前身の北武鉄道に東武の根津嘉一郎氏がかかわるなど、秩父鉄道はどちらかといえば「東武寄り」だったのです。

西武は秩父線を開通させるにあたり、秩父鉄道を経由して長野県軽井沢町までの延伸構想があったといわれます(経緯は「東京ふしぎ探検隊」2013年5月31日付を参照ください)。秩父鉄道には観光客を西武に奪われる、との警戒感があったようです。

流れが変わったのは80年代後半。89年、西武秩父駅周辺に秩父鉄道への連絡線が整備されて直通電車の運転を始め、秩父鉄道も御花畑駅のホームを増設しました。直通運転に使われる西武の4000系電車は4人掛けボックスタイプでトイレも備えて人気を集める半面、東武の特急は通勤タイプの電車で影が薄くなって廃止されました。

秩父の観光輸送を巡る「東西決戦」を制した西武も最近では米投資ファンド、サーベラスから不採算を理由に秩父線を含むローカル線の廃止を求められました。秩父線は東飯能を過ぎて正丸峠のトンネルを抜けるまで景色が「山岳路線」に一変します。関西地方でいえば南海高野線といったところでしょうか。

秩父地域の自治体・経済界は存続運動に取り組んでいます。というのも、東武東上線は現在、寄居-小川町が折り返し運転で、池袋への直通電車がありません。秩父鉄道で熊谷に出れば新幹線に乗り換えられますが、遠回りで料金もかさみます(JR東日本の直通臨時電車も最近は運転されていません)。

西武も観光キャンペーンを強化しており、4000系の一部車両を観光電車(レストラン車両)にリニューアルし、来年春に運転を始めると公表しました。

ただ個人的には特急「レッドアロー」で往復し、西武秩父駅前で電動アシスト自転車を借りて名物わらじかつや豚ホルモンなど人気店を"はしご"するのも悪くないなと。来年50歳なのに食べ過ぎですかね?

(電子編集部 苅谷直政)

(18日公開予定の秩父・長瀞編最終回はグルメ・観光をテーマに取り上げます)

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