ETFの人気高まる 低コストで手軽に分散投資

日経平均株価など指数に値動きが連動する上場投資信託(ETF)の裾野が拡大している。指数連動の分かりやすさに加え、保有コストが一般の投信より低い利点がある。最近では海外市場に上場するETFにも投資しやすくなっている。指数の2倍や逆の値動きをするETFも人気を集めるなど商品内容も多彩だ。短期売買でも長期投資でも投資家のニーズに合わせて活用法も広がっている。

「コストを低く抑えられ、手間もかからずに投資できる」。都内の公認会計士、伊藤英佑さん(36)は長期投資を志向する個人投資家だ。運用期間が長期化するほどコストがリターンの妨げになる――。そう感じた伊藤さんは様々な金融商品を検討した結果、低コストのETFを組み合わせる運用手法にたどり着いた。ネットで東京証券取引所や投信評価会社、証券会社のサイトを見て調べ、現在は16本を保有する。

ETFは運用管理費用が安く、大半が資産の年間0.1~1%の間に収まる。個人に限らず、プロの機関投資家の支持が高いのもこのためだ。ETFの世界の運用残高はこの5年で倍以上となり、直近で約3兆ドル(約370兆円)の規模まで膨らんでいる。

ETFの取引の仕組みは個別株と同じだ。証券口座を開けば誰でも売買できる。大きくは東京証券取引所に上場する国内ETFと、海外の取引所に上場する海外ETFに区別できる。

国内ETFは東証の取引時間中なら、いつでも売買ができる。元本の3倍程度まで投資できる信用取引も可能だ。海外ETFは購入できる証券会社が限られるが、野村証券、SBI証券、楽天証券などでは幅広く取り扱っている。

海外ETFでは税金の確定申告の手間を省ける「特定口座」に対応する証券会社が増え、利便性も高まっている。昨年末に特定口座を設けた楽天では「対応前後で取引が倍以上になった」(新井党マーケティング本部副本部長)という。

直近の売買動向をみると、日経平均など指数の2倍の値動きをする「レバレッジ型」(レバ型)や、逆の値動きをする「インバース型」が人気だ。特に野村アセットマネジメントが運用する「日経平均レバレッジ・インデックス連動型」は個別銘柄の売買代金で上位に入る。最近では米国株や中国株などのレバ型商品も東証に上場している。

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