マネー研究所

男の家計改善

終身医療保険、最低でも「1入院120日以上」を選べ

2015/7/15

日経マネー

 枝葉の節約もいいが、男なら太い幹の「構造」を知り、改善を考えるべし――。労働組合シンクタンクの生活経済研究所長野の事務局長を務める塚原哲氏が、アッパーミドル層の男性を対象に「骨太」の家計改善法を伝授する。14回目は、終身医療保険の支払い限度日数のカラクリについて解説する。

 医療保障には、保険会社や共済団体によって異なる仕組みや特徴を持つ商品が数多く存在している。そのため、「医療保障」というくくりであちこちから見積もりを取り寄せてみると、実は全く異なる保険や共済を同じ物差しで測っていたということが起こり得る。

 見積もりの条件を完全にそろえるのは難しいが、近年人気の高い終身医療保障を比較するなら、最低でも次の2点は確認しておこう。(1)いくら掛け金を払うのか(2)いくら受け取れるのか──だ。

■いくら掛け金を払うのか

 同じ保険会社の同一商品であっても、掛け金の払込期間が60歳までと終身とでは、毎月の掛け金負担も支払総額も異なる。複数の保険会社・共済団体の商品を比較する場合、払込期間をそろえることが大切だ。

 例えば、オリックス生命保険の終身医療保険「新CURE」に加入する場合の掛け金総額を見てみよう。加入年齢が40歳で60歳払い込み終了の場合、月の掛け金は3260円。この金額に60歳までの240カ月をかけると約78万円だ[注1]。終身払いの場合、月の掛け金は1840円。40歳の男性の平均余命489カ月をかけると約90万円[注2]になる。

 いずれにせよ、終身医療保険への加入は、軽自動車の購入に匹敵する金額の契約行為なのだ。

 また、月額の掛け金を見れば終身払いの方が安く思えるが、掛け金総額で見ると60歳払いより7~20%高いことが分かる。保障に限らず、お金に関することでは「総額を意識する」ことが大切だ。

[注1]月3260円×240カ月=78万2400円
[注2]月1840円×489カ月=89万9760円

マネー研究所新着記事

ALL CHANNEL